フライトプラン

マーリーン・ローストン、ジョディ・フォスター(フライトプラン)
マーリーン・ローストン、ジョディ・フォスター(フライトプラン)
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『フライトプラン』(原題:Flightplan)は、2005年に製作されたアメリカのサスペンス映画。監督はドイツ出身で『タトゥー』を制作したロベルト・シュヴェンケ。主演はジョディ・フォスター。製作はタッチストーン・ピクチャーズ。

『フライトプラン』ってどんな映画?

高度1万メートルの密室で消えた我が子——。
乗客全員が容疑者か、それとも母の狂気か?

羊たちの沈黙』『パニック・ルーム』のサスペンス女王ジョディ・フォスターが贈るサスペンス・スリラーの傑作。
最新鋭の最新大型旅客機「アヴィア・S-474」という高度1万メートルの超巨大な密室を舞台に、愛する娘を失った母親が絶望と孤独の中で闘う姿を描く。巧みなミスディレクションと怒涛の伏線回収、そしてハリウッドならではのアクションとサスペンス演出が融合したリアルタイム・タイムリミット・スリラー。

キャスト

カイル・プラット(航空機設計士) - ジョディ・フォスター
ジーン・カーソン(連邦航空保安官) - ピーター・サースガード
マーカス・リッチ(機長) - ショーン・ビーン
ステファニー(CA) - ケイト・ビーハン
フィオナ(CA) - エリカ・クリステンセン
エステラ(CA) - ジュディス・スコット
オバイド(乗客) - マイケル・アービー
アハメド(乗客) - アサフ・コーエン
ジュリア・プラット(カイルの娘) - マーリーン・ローストン
エリック(CA) - マシュー・ボマー
セラピスト(乗客) - グレタ・スカッキ
デヴィッド・プラット(カイルの夫) - ジョン・ベンジャミン・ヒッキー

感想

20年近く前に初めて見たときも「何じゃこれは」と思ったのだが、やはり違和感がありまくりだった。

ジョディ・フォスター演じるヒロインは、「最新鋭旅客機の設計士」という論理的思考の持ち主のはずだが、映画では一切の知的なアプローチ(搭乗ログの確認要求や、システム上の証明など)を放棄し、感情的に怒鳴り散らし、機内をフィジカルに破壊してまわっている(高級車のフロントグラス破壊、機内の配電系統破壊、挙げ句の果てには航空機の爆破)。

機内のクルーや乗客たちは、彼女を「夫を亡くして頭がおかしくなった哀れで迷惑な女」として扱っているが、そのスピードが早すぎて、いくらなんでもアホすぎる。それが9.11から4年後の空気なのかもしれないが(アラブ人が異常に疑われるシーンも問題になった)、ジョディを拘束した犯人(エア・マーシャル)にスロークラップしたりするのはやり過ぎだと思う。しかも、それほどジョディ・フォスターを「狂人」「テロリスト」扱いしていたにもかかわらず、ラストで彼女が娘を抱えて現れた瞬間、静まり返って「すごい母親だ…」と気まずさ皆無で称賛する手のひら返しが異常。今さら、愛の力で勝利した母親を讃えるハリウッド定番のカタルシスにハメ込むのは無理ありすぎだろ。

なおかつ、プロットそのものにも多くのホールが指摘されている。たとえば、

  • 空港の監視カメラを確認すれば「娘が搭乗していた事実」はすぐに判明するはず(嘘が一瞬で崩壊する)
  • 隣や前後の席の乗客が娘を「全く見ていない」と言い切るのは無理がある
  • 犯人はカイルを爆弾魔に仕立て上げ、5,000万ドルの身代金を要求されたと機長を騙すが、国や銀行がそんな大金を飛行中に即座に電子送金できるものか
  • 犯人グループの計画は「夫の遺体をベルリンからニューヨークへ運ぶ」「自分たちが乗務する特定の便に乗る」「娘から目を離して眠る」といったジョディの行動を前提としているとしか思えず、杜撰すぎる

こうしたことはすべて承知の上で撮った映画らしいのだが、「1万メートルの密室で誰も娘を覚えていない」という「バルカン超特急」(窓に描いたハートマークは一応オマージュなのだろう)の乱暴なアップデートをやりたいがために、いろいろなものが犠牲にされている。

『フライトプラン』作品情報

監督 : ロベルト・シュヴェンケ
脚本 : ピーター・A・ダウリングビリー・レイ
製作 : ブライアン・グレイザー
製作総指揮 : ロバート・ディノッツィ、チャールズ・J・D・シュリッセル
音楽 : ジェームズ・ホーナー
撮影 : フロリアン・バルハウス
編集 : トム・ノーブル
音響 : ジョン・タイトル
プロダクション・デザイン : アレック・ハモンド
美術 : ケヴィン・イシオカ、セバスチャン・T・クラウィンケル
セット : サイモン・ジュリアン・ボーチェリー、キャシー・ルーカス
衣装 : スーザン・ライアル
特殊効果-監督 : クレイ・ピニー
特殊効果-監修 : ジョン・S・ベイカー、ゲルト・フォイシター
特殊効果 : トーマス・ティーレ
視覚効果-監修 : マーク・フロイント、ロブ・ホジソン、エドソン・ウィリアムズ
視覚効果 : ローラ・ビジュアル・エフェクツ社
スタント指導 : ジル・ストークスベリー
キャスティング : デボラ・アクィラ、メアリー・トリシア・ウッド、トリシア・ウッズ

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