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オダギリの世界観が爆発(僕の手を売りますの感想)
1月頭からの録画を消化してきて、ようやく面白そうなドラマにたどり着いた。といってもFODオリジナルとして昨年配信済みのものらしい。
プロデューサーのクレジットに、主演しているオダギリジョーの名前があるから、オダギリが持ち込んだものではないかと想像する。
監督・脚本の冨永昌敬という人はオダギリと香椎由宇の映画で商業デビューした人で、かの映画はオダギリ夫妻のナレソメなのではないか。
ドラマは、まず何をナリワイとしているのかわからないオダギリがワゴンカーの車内で目覚めるところから始まり、次いで、猪鍋と熊肉の角煮を作る妻(尾野真千子)と、「なんで朝から猛獣の肉を食わなきゃならないのよ」と文句を言いながらそれをつまみ食いする中学生の娘(當真あみ)の朝を描写する。
オダギリは人から頼まれたエッセンシャルワークの報酬で借金を返す人生を送っているらしいのだが、その借金(280万円)を貸しているのは、ほとんど松田優作のような存在感を放つ松田美由紀演じる極道の妻的な着物女。
高校生の息子と女教師の交際をどうにかしろという指令を受けたところまでが第1話の内容。
ひところ毎季のように見てきたオノマチは最近出演をセーブしているようだが、やはり良いな。
當真あみは「妻、小学生になる。” target=”_blank”>妻、小学生になる。」でもう一人の生まれ変わり(小説家)を演じていた子。
僕の手を売りますの見どころ
- オダギリジョーの魅力全開のキャラクター
主人公の大桑北郎は、多額の借金を抱えながらも、全国各地で様々なアルバイトをこなす「プロアルバイター」。お人好しで器用な反面、なぜかトラブルに巻き込まれやすいという、彼の人間臭さや、時に困り顔を見せる姿が、オダギリジョー独特の雰囲気で描かれる。ヨレヨレの作業着姿でもかっこいい。 - 独特のゆるく柔らかな空気感とシュールな笑い
冨永昌敬監督が脚本・監督を務め、オダギリジョーと作り上げた世界観は、ゆるく柔らかく、しかしどこか知的で色気がある。随所にユーモアが散りばめられ、日常のささやかな出来事や、登場人物たちの何気ないやり取りに面白さを見出すことができる。 - 巻き込まれ体質の主人公が織りなす人間ドラマ
大桑は、訪れる先々で個性豊かな人々のトラブルに巻き込まれる。行方不明の父を探す姉妹に翻弄されたり、失踪した息子を探す母親の捜索を手伝ったり、問題児の尻拭いをさせられたり、さまざまな依頼をこなす中で、彼自身の人生や、関わる人々の人間模様が浮かび上がる。 - 現代社会へのメッセージ性
借金に追われながらも、どこか飄々と生きる大桑。「嫌なら逃げればいい」という大桑の言葉にハッとさせられる。人生における選択、人との繋がり、生きる術について考えさせられる。 - 豪華なキャスト陣と独特の演出
尾野真千子演じる自由奔放な妻や、當真あみ演じる天然な娘との家族の絡みが物語のアクセントに。各話で登場するゲストキャストも豪華で、彼らとの掛け合いも見どころ。独特の音楽や映像演出も魅力を引き立てる。
僕の手を売ります あらすじ
大桑北郎(オダギリジョー)は、愛する妻・雅美(尾野真千子)と娘・丸子(當真あみ)が暮らす東京・町田から離れ、なんでも器用にこなすプロアルバイターとして愛車のオークワ号で全国各地を飛び回っている。
今日の仕事は水産技術センターからの鳥の生態に関する調査依頼。河畔へ出向いた大桑は、野鳥観察をする2人の少年たちと出会う。物で溢れかえったオークワ号と、見慣れない作業着を着た大桑に興味津々の少年たちだったが、次第に大桑へ密猟の疑いを持ち始める。大桑は無事仕事を終えられるのか。そして彼がアルバイトに明け暮れる理由とは…
僕の手を売りますを観るには?
僕の手を売ります キャスト
大桑北郎 – オダギリジョー
大桑雅美 – 尾野真千子
大桑丸子 – 當真あみ
竹光洋平 – 水沢林太郎
鶴田広務 – 大野泰広
竹光幸枝 – 松田美由紀
僕の手を売ります スタッフ
脚本・監督:冨永昌敬
音楽:of Tropique
プロデューサー:下川猛、鹿内植、曽我めぐみ、加藤達也、山本喜彦(MMJ)、大塚安希(MMJ)、オダギリジョー
制作協力:MMJ
制作著作:フジテレビ
『僕の手を売ります』は、肩の力を抜いてリラックスして楽しめる一方で、ふとした瞬間に人生の機微や深みを感じさせてくれる、ユニークなドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。