『フジコ』ってどんなドラマ?
あらすじ
通称“殺人鬼フジコ”(尾野真千子)。 昭和46年10月26日に起き、迷宮入りした「中津区一家惨殺事件」の生き残り。 本人も瀕死の重傷を負うが一命を取りとめ、叔母に引き取られる。 悲劇を乗り越え健気に生きようと努力していたが、やがて、整形手術依存へ陥り、少なくとも15人を殺した伝説の殺人鬼へ変貌していく。
キャスト
高峰美智子 – 谷村美月
若村春 – 丸山智己
水谷編集長 – リリー・フランキー
小坂初代 – 浅田美代子
下田茂子 – 真野響子
上原英樹 – 高橋努
森沢慶子 – 中込佐知子
刑務官 – 阿南敦子
上原早季子 – 川島鈴遥
小坂恵美 – 小山心優
石川(雑誌記者) – 川野直輝
辻村裕也 – 郭智博
大月杏奈 – 佐藤玲
見どころ
尾野真千子が見せる鬼気迫る「冷酷な狂気と悲哀」の怪演
実力派女優・尾野真千子が、平然と人を殺める冷酷さと、満たされない孤独に喘ぐ哀しみを背負った殺人鬼フジコを文字通り体を張って熱演。罪悪感を一切持たずに狂気へと突き進む凄惨な立ち振る舞いと、狂気に満ちた眼光の演技は観る者を圧倒する。
地上波放送不可能!?「イヤミス」原作の凄惨な描写を追求した刺激的な世界観
POVだからこそ実現できた、暴力・拷問・凄惨な殺人・官能といった原作のバイオレンス&サスペンス表現を一切手加減せず映像化。人間の欲望や身勝手さ、毒親・虐待の連鎖といった重苦しくドロドロとした人間模様が容赦なく描かれ、文字通り「観終わった後に嫌な余韻が残る」極上のイヤミスドラマへと昇華している。
二転三転する悲劇の連鎖と衝撃の伏線回収
単なるシリアルキラーの凶行劇にとどまらず、幼少期の「一家惨殺事件」の真相や、フジコを突き動かす「毒親の呪縛」、そして最後に待ち受けるあまりにも皮肉でトラウマ級のクライマックスまで、緻密に練られたサスペンス展開が視聴者を最後まで逃がさない。
感想
メイキングインタビューを見て、オノマチが関西人であることを初めて知った私。最強やな。そういえば河瀬直美に地元奈良で見出されたんだっけ。
さて本作は地上波では映像化不可能というふれこみのHuluオリジナルドラマで、オノマチは熱演だが、まあこれぐらいやるだろうという感じで、気難しい顔が持ち味の谷村美月のほうが、見ていて面白かった。
この人もフシギな女優で、放映中の「べっぴんさん」をはじめ、びっくりするほど多くの映画やドラマに出演している。
本作は未読だが続編があるとの由。ラストで死を暗示された谷村の演じた美也が、続編でさらなる苦難に遭うことになるらしい。
ちなみにフランスギャル(ギャルは本名である)の「夢見るシャンソン人形」の歌詞だが、サキコ演じる川島鈴遥が口ずさむ「私は蝋人形、おかくず人形…」というのがゲンズブールの原曲の訳詞、オノマチの「私は夢見るシャンソン人形…」というのは弘田三枝子や中尾ミエのカバーした日本語版(越路吹雪のマネージャー岩谷時子によるもの)の歌詞。
昭和35年生という設定のフジコが中尾ミエ版に親しんでいるのはわかるとしても、サキコがゲーンズブールの原詩を知っているのはなぜか。
あと書きそびれたがフジコの思春期時代を演じた小野花梨は素晴らしかった。
フジコを観るには?
フジコ スタッフ
脚本 – 高橋泉
音楽 – やまだ豊
音楽プロデューサー – 志田博英
主題歌 – 斉藤和義「シンデレラ」
協力 – ベイシス、バスク、フジアール、ケイエッチケイアート
製作・著作 – Hulu、共同テレビジョン
フジコの原作(真梨幸子)
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生はいつしか狂い始めた。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか? あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。最後の一行を、読んだとき、あなたは著者が仕掛けたたくらみに、戦慄する!





