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女系家族

4.0
宮沢りえ(女系家族) ドラマ
宮沢りえ(女系家族)
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まず、船場言葉にうるさい視聴者がいるとわかっているはずにもかかわらず、なぜ米倉涼子版(2005年)のように舞台を東京に変えなかったのか。ロケ場所ですら、あれは東京のどこそことを指摘されてしまう始末だったわけだが。

その理由は、おそらく渡辺えりの怪演をメインに据える意図が先にあったからではないかと想像できる。

渡辺えり(女系家族)

渡辺えり(女系家族)


渡辺によって矢島芳子(映画では浪花千栄子、ドラマでは中村芳子、荒木雅子、浅田美代子が演じてきた)という人物をクローズアップし、三姉妹を「細雪」的な滅びの美学の構図におさめることが、7度目の映像化の肝だったのではないかと思われるのである。

見どころ

  1. 宮沢りえの「静かなる闘志」
    宮沢りえが、妾の子という逆境にありながらも、品格と内に秘めた強い意志を持つ文乃を、静かで抑制された演技の中に、確かな存在感を持って表現。激しい感情のぶつかり合いの中で、彼女の冷静沈着な姿が際立る。
  2. オールスターキャストによる重厚な女たちの群像劇
    正妻・藤代役の水野美紀、三姉妹役の寺島しのぶ、室井滋、そして末娘役の芦田愛菜(末娘を演じるには若いという意見もあったが、演技力でカバーしている)といった、世代を超えた豪華な女優陣が顔を揃え、壮絶な女たちの群像劇を演じ切った。それぞれが持つ欲望や執着が、ドラマに深みとリアリティを与えた。
  3. 「遺産争い」を超えた人間ドラマ
    単なる金の争いだけでなく、家柄、血筋、プライド、そして秘められた愛憎が複雑に絡み合っている。女たちがなぜそこまで遺産に執着するのか、その背景にある心理や、過去の因縁が丁寧に描かれ、人間の本質を深くえぐる。
  4. 絢爛豪華な美術と衣装
    老舗の木綿問屋という設定にふさわしい絢爛豪華な屋敷のセット、登場人物たちの着物など、美術や衣装にも非常にこだわっている。その華やかさが女たちの泥沼の争いと対比され、独特の世界観を作り出した。
  5. 二夜連続スペシャルならではの壮大なスケール
    スペシャルドラマとして、通常の連続ドラマでは描ききれない詳細な描写、壮大なスケール。原作の持つ重厚な世界観を存分に味わえる。

キャスト

浜田文乃(矢島嘉蔵の愛人) – 宮沢りえ
矢島藤代(長女) – 寺島しのぶ
矢島千寿(次女) – 水川あさみ
矢島雛子(三女) – 山本美月
矢島芳子(三姉妹の叔母) – 渡辺えり
矢島米次郎 – 有福正志
矢島為之助 – 古川慎
矢島良吉(千寿の夫) – 長谷川朝晴
戸塚太郎吉 – 勝矢
小森常次 – 松角洋平
山徳社長 – 井上肇
前田医師 – 前田一世
坂上五郎 – 神尾佑
出目金(薬局の奥さん) – 山村紅葉
梅村芳三郎(日本舞踊の若師匠) – 伊藤英明
小林君枝(大野宇市の愛人) – 余貴美子
矢島家の大番頭である。
矢島嘉蔵 – 役所広司(特別出演)
大野宇市(大番頭) – 奥田瑛二
金正六郎(雛子の恋人) – 片岡信和
他 – 田村泰二郎渕野陽子山崎紘菜

スタッフ

原作 – 山崎豊子「女系家族」(新潮文庫刊)
企画協力 – 一般社団法人 山崎豊子著作権管理法人、野上孝子、新潮社
監督・脚本 – 鶴橋康夫
音楽 – 羽岡佳
舞踊指導 – 尾上菊之丞
法律監修 – 秋山仁美
技術協力 – ビデオスタッフ
照明協力 – 嵯峨映画、APEX
美術協力 – 東京美工
チーフプロデューサー – 五十嵐文郎(テレビ朝日)
プロデューサー – 船津浩一(テレビ朝日)、浜田壮瑛(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
制作協力 – 角川大映スタジオ
制作著作 – テレビ朝日
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