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君の手がささやいている

3.5
菅野美穂(君の手がささやいている) ドラマ
菅野美穂(君の手がささやいている)
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『君の手がささやいている』は、軽部潤子の漫画(1992~1996年『mimi』連載、1994年、第18回講談社漫画賞少女部門受賞)を原作に、1997~2001年に年1回のスペシャルドラマとしてテレビ朝日系列で放送。1998年にATP賞’98テレビグランプリ、1999年に第7回橋田賞を受賞。
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『君の手がささやいている』ってどんなドラマ?

生まれつき耳が聞こえないろう者の女性と、彼女を真っ直ぐに愛する不器用な青年の心の交流、そして結婚から育児へと至る家族の葛藤と絆を温かく描く。軽部潤子の同名コミックをベースに、名手・岡田惠和が脚本を手がけ、全5章にわたる大型特別ドラマとして映像化。演出の新城毅彦や、プロデューサーの黒田徹也佐々木基横地郁英東城祐司清水真由美らが長い年月をかけて丁寧に紡ぎ出した、感動のヒューマン・ラブストーリー。

聴覚障害を持つ武田美栄子(菅野美穂)は、障害を理由に周囲に馴染めず孤独を抱えていたが、入社した会社で優しく真っ直ぐな青年・野辺博文(武田真治)と出会う。美栄子のために一生懸命手話を覚え、心を通わせようとする博文の優しさに触れ、二人は恋に落ちる。やがて博文のプロポーズにより二人は結婚。やがて長女の千鶴(谷口舞)が誕生し、音のない世界での育児という新たな試練と向き合っていく。

見どころは、美栄子と博文を取り巻く家族や友人たちが、時に衝突しながらも深い愛で二人を支えていく心理描写。美栄子の良き理解者である両親が娘の幸せを願う一方、博文の両親は息子の将来や障害への戸惑いから、当初は結婚に複雑な胸中を見せる。しかし、ひたむきな二人の姿に、やがて頑なだった心を開いていく。博文の会社の同僚、博文に想いを寄せていた同期の神崎初美(中村麻美)、友人の門倉(斉藤陽一郎)や千鶴の成長に関わるピース(川岡大次郎)ら周囲の人々との交流を通じ、美栄子は「母」として、そして「一人の女性」として強く成長していく。
言葉の壁を乗り越え、心の手を握りしめ続ける選択。スティーヴィー・ワンダーの主題歌「心の愛」の調べに乗せて、家族になることの厳しさとそれ以上の喜びを、歳月の流れとともに優しく描ききった日本のテレビドラマ史に残る不朽の名作。

あらすじ

野辺美栄子は、生まれつき音が全く聞こえない聴覚障害を持っている。周囲の心配をよそに一般企業に就職するが、健常者の中での生活や仕事には数々の不安や戸惑いが伴う。そんなある日、同僚の野辺博文が、美栄子が友人たちと楽しそうに手話で会話している笑顔を見て、手話を学ぶことを決意。博文の誠実な姿勢に支えられ、美栄子は次第に彼へ惹かれていくが、「健常者と障がい者の恋」には周囲の偏見や理解不足など、愛を育む前にいくつもの大きな壁が立ちはだかる。それらを乗り越えて2人は結婚を果たし、さらに妊娠、出産、そして娘の育児という新たな試練に直面。言葉を超えた心と心のつながりを大切にしながら、家族として共に成長していく。

キャスト

野辺(旧姓:武田)美栄子 – 菅野美穂
野辺博文 – 武田真治
野辺千鶴 – 舞(谷口舞
中田(旧姓:坂井)奈保子 – 中村麻美
中田義章 – 斎藤陽一郎
武田晴子 – 木内みどり
武田功 – 本田博太郎
遠藤聡子 – 高樹沙耶
野辺靖彦 – 石田太郎
野辺正江 – 加賀まりこ

感想

90年代後半、菅野美穂は“元気で明るく、少し天然”というキャラクターであり、バラエティ番組での飾らない笑顔、CMでの快活な表情によって「親しみやすい若手女優」として定着し、深い役柄やシリアスなテーマに挑む女優ではなかった。そこで転機となったのが、1997年にスタートした本作と言える。

本作で彼女が演じるのは、生まれながらに聴覚障がいを持つ女性・志村美栄子である。
難役であることは言うまでもなく、「明るい女の子」的なイメージとは一線を画す、内省的で感情の機微を繊細に表現が求められる。
セリフの大部分が手話で進行する。声を使わずに「語る」ことの可能性と説得力が求められ、深く豊かな内面を表現できる女優として評価されたのである。

本作はまた社会的マイノリティを描いた「感動ドラマ」とされるが、脚本と演出は、聴覚障がい者の不自由さというよりも、日常で積み重なるすれ違いや理解の難しさを描いたものであり、それが菅野の芝居をよりリアルに際立たせている。
ドラマの成功は、「菅野美穂は本当に耳が聴こえないのでは?」と思わせるほどの“説得力”にこそあった。

第1章 1997年12月15日(90分)

97年から01年まで年1回のペースで続いたシリーズとのこと。

脚本は岡田惠和、演出は新城毅彦。しかし第1章だけ唐突に再放送されても困るな…

ハタチの菅野美穂がなんとも美しく、記念碑になるドラマとおぼしい(イグアナの娘」でドラマ初主演)。

武田真治と菅野が働く商社?は西新橋にあるらしく、菅野はモノレールで通勤している。届け物を頼まれた菅野が電車事故に遭遇し、遅れることを先方に連絡できずに往生するというエピソードは、携帯メールのない時代ならではと言える。有楽町、日比谷あたりも映り、人がいっぱいなのだが、聾唖の菅野が全力で走るシーンが何度かありヒヤヒヤする。手話が重要な役割を果たす古典的なドラマで、字幕はつかない。

第2章 1998年10月1日(96分)

第3章 1999年10月7日(98分)

第4章 2000年10月5日(91分)

最終章 2001年12月26日(122分)

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『君の手がささやいている』を観るには?

君の手がささやいているのスタッフ

原作:軽部潤子
脚本:岡田惠和
演出:新城毅彦
音楽:吉俣良
主題歌:スティーヴィー・ワンダー「心の愛(I just called to say I love you)」
手話コーディネート:丸山浩路
技術協力:渋谷ビデオスタジオ
美術協力:KHKアート
編集・MA:ザ・チューブ
スタジオ:東京メディアシティTMC-1
プロデュース:黒田徹也佐々木基東城祐司清水真由美
制作:テレビ朝日、メディアミックス・ジャパン

君の手がささやいているの原作

ほんとうにわかりあいたいと思ったとき、必要なものは言葉ではなかった……。ろうあ者・美栄子と彼女をとりまく人々の、言葉をこえた心の交流を描く、感動の手話ストーリー登場!!
普通の会社に就職した美栄子。健常者と仕事をすることは美栄子にとっても不安であり、周囲の人々もまた戸惑いを隠せなかった。そんななか、美栄子の気持ちを理解した博文の存在が、彼女の心の支えとなっていた。そして仕事を通じて、2人は徐々にひかれあい、そして恋におちた……。

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