ドラマ2011年のドラマ2010年代のドラマ

大切なことはすべて君が教えてくれた

戸田恵梨香(大切なことはすべて君が教えてくれた) ドラマ
戸田恵梨香(大切なことはすべて君が教えてくれた)
[スポンサーリンク]

最終話|脚本がすべてをメチャクチャに

いやー、gdgdもいいところの最終回だった。
見方によっては、三浦春馬戸田恵梨香に教化されたのであり、そういう意味で三浦は「大切なこと」を戸田に「教えてもらった」のだ。

このドラマは、P!NKの劇中歌やポルノの主題歌も良く、明るい画面設計、生徒たちの演出、トリッキーなキャメラワークと編集など、優れていると思われたところがいくつもあった。
戸田恵梨香武井咲剛力彩芽といった女優陣の演技も良く、篠田麻里子も悪くなかったと思う。
これらすべてをぶち壊したのは脚本であり、自分勝手なロジックの積み重ねに、見る者ははぐらかされ続けた。
(先週の三浦春馬の最後の授業、今週のプロポーズの言葉の意味不明さを見よ)
迷惑だったにちがいないのは三浦で、前にも書いた通り、月9始まって以来(?)の、感情移入できない主人公になってしまった。
そんな三浦を許す戸田恵梨香も、同様に感情移入は不可能である。

さらに、連ドラにはありがちなことだが、展開上重視されていたいくつかのエピソードは、結局、中途半端に投げ出された。
たとえば武井咲の病気(薬を飲まないと女でいられない)について、後半、くわしく触れられる機会はついに与えられなかった。この設定が必要だったのか非常に疑問である上に、戸田の妊娠を知った直後の武井を、三浦は冷たく突き放していた。
おそらくは子宮系の疾患をもつ高校生に対するふるまいとしては、あまりにもデリカシーに欠けるように見えた。
ここでも、わりをくったのは三浦である。

それにしても、武井は転校しないことになったのだろうか。
顔を表さない武井の姉を亡くした武井の両親が、武井が生きていてよかったと思い込むことによって、絆を取り戻したのなら、もはや転校する必要はないと思う。
しかし、西村雅彦が新担任として就任したらしい3年生のクラスに、武井と剛力彩芽の机は不在を主張していた。

剛力はアフリカに行ったとされている。この少女の家庭については、第1回以降触れられることはなかった。
三浦春馬が剛力についてはなぜ守る必要を感じないのか、じつにフシギである。このドラマは歪んだ学園物の構造をもっていたのだが、結局は中途半端な出来損ないとして終わってしまった。
スラダンマニアの菅田将暉の幼い恋心の描写はありきたりで、わざわざ最終回までひっぱる必要性は感じられない。
鉄であったことが示された中島健人の武井への恋心も同様である。
広瀬アリスは自分の役柄を少しもてあましていた。

さらに謎だったのは内田有紀である。
最終回になって三吉彩花演じる娘がちょろりと出てくるが、これまで毎週見てきたにもかかわらず、内田と娘と北海道と武井の姉が死んだ事故がどう結びつくのか、よくわからなかった。
内田有紀の役柄そのものが、このドラマに不要だったように思う。

最後に戸田恵梨香について。
前日に映画「ライアーゲーム ファイナルステージ」をテレビでやっていて、ついまた見てしまったのだが、「野ブタ。をプロデュース」の美少女ぶり、ナオちゃんが笑うと見ているほうもうれしくなる「ライアーゲーム」から、
仏頂面が魅力的な「BOSS」を経て、「ライアーゲーム 2ndシーズン」では劣化したかに見えて成長を感じさせ、
「BOSS」の発展形であるどや顔の異色作「SPEC」、そして本作と、戸田は、理想的な成長ぶり、成熟ぶりを段階的に見せていると感じた。まったく今後も楽しみな女優である。
武井咲から顔にバスケットボールをぶつけられて啖呵をきる演技は、まことに惚れ惚れするものであった。

[スポンサーリンク]

大切なことはすべて君が教えてくれたのスタッフ

脚本 – 安達奈緒子 (第15回〔2002年〕フジテレビヤングシナリオ大賞・大賞受賞者)
音楽 – 林ゆうき
主題歌 – ポルノグラフィティ「EXIT」(SMEレコーズ)
協力プロデュース – 横山隆晴
プロデュース – 増本淳清水一幸
演出 – 西浦正記(FCC)、葉山裕記関野宗紀
企画協力 – 東康之
技術プロデューサー – 瀬戸井正俊
TD – 宮田伸
選曲 – 泉清二
音響効果 – 壁谷貴弘
MA – 佐藤浩二
美術プロデューサー – 柴田慎一郎
美術デザイン – 棈木陽次[注釈 3]
美術進行 – 森田誠之
持道具 – 土屋若子
視覚効果 – 田村憲行
フードコーディネーター – 住川啓子
VFXプロデューサー – 冨士川祐輔
VFXディレクター – 高野善政
撮影協力
恵泉女学園大学、牛久愛和総合病院、国立駅前大学通り商店会、PACHINCO OASIS、国立市、北島金物店、町田市、アンフェリシオン
浦安市立中央図書館、いばらきフィルムコミッション、茨城県立医療大学、東京都市大学、東京都市大学付属中学校高等学校
関東鉄道、台東区フィルムコミッション、ワタベウェディング
協力
ビデオスタッフ、inup、ファン、タカハシレーシング、ワインド・アップ、ザ・ホライズン、スポット、共同テレビ、エルエーカンパニー、八峯テレビ、成ロケーションサポート
医療監修 – 茨木保(いばらきレディースクリニック)
制作 – フジテレビドラマ制作センター
タイトルとURLをコピーしました