『階段下のゴッホ』ってどんな映画?
「才能」という名の残酷な檻、そして「夢」という名の甘美な嘘。大手化粧品メーカーで働きながらも、自分の生き方に激しい焦燥感を抱えていた女性と、東京藝大合格を目指して泥沼の“六浪中”という嘘のような絶望の淵に立たされた青年。白いキャンバスを前に、自らのアイデンティティとエゴを剥き出しにしながら、人生のタイムリミットに追われる若者たちの焦燥と情熱をリアルにえぐり出す。新鋭・加藤法子のプロットと、小牧桜演出・プロデュースによるソリッドな青春人間ドラマ。
見どころは、藝大受験という名の逃げ場のないタイムリミットのなかで、若者たちが己の限界や「嘘の才能」をじわじわと剥ぎ取られていくプロットだ。都(SUMIRE)の職場の先輩社員の現実的な視線、カメラマンとの関係が交錯するなか、戦いの舞台である「童心塾」に不穏な緊張感が漂う。才能の格差に苦しむ予備校生たちの放つ猜疑心とエゴ。そして、彼らを導く講師の綿貫明世(美波)の放つ本質への問い。アート界の利権を握る画廊主の思惑や、真太郎(神尾楓珠)の兄が背負う不穏な過去が交錯。誰が本当の天才で、誰がただの模造品なのか。
SUMIREのノーブルな存在感、神尾楓珠演じる天才がクリエイティブ魂を刺激するアートドラマだ。
あらすじ
大手化粧品メーカーの優秀な社員として、他人の顔色(空気)を伺いながら完璧な操り人形のように働いていた鏑木都(SUMIRE)は、ある日、1枚の絵画と衝撃的に出会い、封印していた「画家になる」という夢を爆発させ、仕事と両立しながら美術予備校「童心塾」へ通うことを決意する。しかし、そんな彼女の前に立ちはだかったのは、圧倒的な才能を持ちながらも、六浪中という孤立無援の呪縛に囚われた青年・平真太郎(神尾楓珠)だった。真太郎は都の生半可な情熱を冷酷な眼差しで見下し、2人の間にはキャンバスを挟んだ激しい心理戦の火花が散り始める。
キャスト
鏑木都(大手化粧品メーカー勤務) - SUMIRE
平真太郎(東京藝大六浪中の青年) - 神尾楓珠
■都の関係者
源洋二(都の先輩社員) - 朝井大智
夏目きいろ(カメラマン) - 田辺桃子
■童心塾(都と真太郎が通う美術予備校)
高尾ハナ - 石川瑠華
栗林一人 - 高橋侃
早川草介 - 秋谷郁甫
綿貫明世(講師) - 美波
■その他
芦屋博康(喫茶店マスター) - 田中隆三
綿貫豊(画廊主) - 利重剛
平光也(真太郎の兄) - 倉悠貴
感想
とくに原作はないらしいが、化粧品メーカーの「年収1000万バリキャリ女子」が仕事も辞めずに東京藝大を受験する話らしい。
演じるSUMIRE(「魔法のリノベ」の山ガール)は27歳で、いろんな意味でツッコミ待ちかと思う。
ひと回り歳上の美波(美大予備校の講師)もモデル出身だが、さすがに画面映えする。



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