赤い指の感想
年末に「新参者」をまとめてやっていたので、再見した回も含めて全部見直したのだが、楽しみ方を見つけるまでばかに時間のかかる、フシギなドラマだった。
記憶が新しいうちにスペシャルを放映してくれるのはありがたい。
てゆか、スペシャルのための再放送につきあったわけだが。
人形町の事件より以前ということになっていて、加賀恭一郎は練馬西署の刑事、黒木メイサは毎朝新聞の新米記者である。溝端淳平が捜査一課の刑事なのは同じだが、この話で初めて阿部寛と従兄弟であることを知った。
新参者と違って杉本哲太視点の倒叙形式であるが、阿部寛視点の場面も多く、その点は一貫性がない。
とくにメインの謎解きでは微妙にそれを利用しているので、謎解きを期待すると裏切られることになる。
たぶん器用貧乏な東野圭吾の原作からして、そうなのだろうが、この程度の謎解きも楽しませてもらえないとは、ドラマ視聴者もまったくばかにされたものである。
そういうわけでドラマの焦点は、いくつかの親子愛のようなものに絞られていたが、杉本が異常な事態に追いつめられていく、
前半のサスペンス描写が優れていただけに惜しい。
杉本という俳優は、これが得意なのである。
西田尚美の悪妻は衣裳からしてファブリーズCFを思い出してしまい、変なリアル感があって面白かった。
あとは田中麗奈のナースが可愛くてツボであった。
死ぬ直前の山崎努が、病院の屋上で夕陽を眺めようと、田中麗奈に抱きかかえられながら車椅子から立ち上がり、そのままの姿勢で田中麗奈の背中に回した手に力をこめているらしく、「少しだけですよ」とたしなめられるシーンがあったが、たいへん羨ましかった。
赤い指のあらすじ
オフィスにいた前原昭夫の元に、妻の八重子から「早く帰って来て欲しい」と電話が入る。前原にとって、「家庭」は安らぎを与えてくれる場所とは言い難い存在になっていた。同居している義母を重んじる夫をなじり続ける八重子。親和性に欠ける前原夫妻の一人息子、直巳。前原は家路を急いだ。自宅の庭に投げ出された黒いビニール袋からは、白い靴下を履いた小さな足が出ていた。昭夫は息子のために事件の隠ぺいに取り掛かる。
赤い指を観るには?
赤い指 作品情報
キャスト
青山亜美(毎潮新聞東京本社の新人記者) – 黒木メイサ
松宮脩平(警視庁捜査一課刑事) – 溝端淳平
前原昭夫(会社員) – 杉本哲太
前原八重子(昭夫の妻でスーパーのパート) – 西田尚美
前原直巳(昭夫と八重子の息子) – 泉澤祐希
大森春美(昭夫の妹で雑貨屋主人) – 富田靖子
前原政恵(昭夫の母) – 佐々木すみ江
佐藤(警視庁捜査一課刑事) – 児嶋一哉(アンジャッシュ)
春日井忠彦(優菜の父親) – 滝藤賢一
春日井奈津子(優菜の母親) – 飯沼千恵子
春日井優菜(小学校2年生) – 石井香帆
松宮克子(隆正の妹) – 宮下順子
太田(前原家の近所の住民) – 森永卓郎
山本(昭夫の同僚) – 温水洋一
ジョギングの男性 – 螢雪次朗
アナウンサー – 江藤愛(TBSアナウンサー)
葛餅屋の売り子 – 田中みな実(TBSアナウンサー)
前原章一郎(回想) – 橘家二三蔵
若き日の前原政恵(回想) – 辻しのぶ
少年期の前原昭夫(回想) – 服部唯人
幼少期の前原昭夫(回想) – 鈴木福
幼少期の前原春美(回想) – 末永心羽
小林主任(警視庁捜査一課捜査本部主任) – 松重豊
金森登紀子(隆正の担当看護師) – 田中麗奈(特別出演)
加賀隆正(恭一郎の父親) – 山﨑努
スタッフ
企画 – 那須田淳
プロデューサー – 伊與田英徳
音楽 – 菅野祐悟
音楽プロデューサー – 志田博英
主題歌 – 山下達郎「街物語(まちものがたり)」(ワーナーミュージック・ジャパン)※『新参者』でも主題歌として使用されている。
テクニカルディレクター – 淺野太郎
撮影 – 田中浩一、小林純一
映像 – 竹若章
照明 – 鋤野雅彦
音声 – 中山大輔
美術 – 大西孝紀
美術デザイン – 大木壮史
美術制作 – 高田圭三(SP)
装置 – 秋山雷太
大道具 – 下原直樹
装飾 – 藤田明伸、深山健太郎
電飾 – 今村知之
建具 – 宇野景治郎
植木 – 石灰未展
編集 – 山田宏司、森岡裕介
MA – 東圭吾
音響効果 – 山口将史
選曲 – 稲川壮
CG – 木村健二
タイトル – 井田久美子
スタイリスト – 土屋詩童、成子美穂
メイク – 濱田晃奈、濱崎亜由美、小泉尚子、大江明子
持道具 – 小松絵里子
車両 – 齋藤順一、狩野孝一、原紹一郎
音楽コーディネーター – 溝口大悟
キャラクターデザイン – 小川奈津美
医療監修 – 今井寛
警察指導 – 高瀬清
将棋指導 – 豊川孝弘
編成 – 時松隆吉
番組宣伝 – 嵯峨一考
スチール – 渡辺富雄
インターネット担当 – 岡崎貴子
ライセンス – 柳岡舞子
モバイル – 高山美咲
演出補 – 髙野英治、吉村剛之、安藤一貴、佐々木桃子
制作担当 – 的場明日香
制作主任 – 松井嚆矢
制作進行 – 小山悠乃
制作応援 – 徳増秀樹
制作助手 – 江崎久美子、梶原章平
記録 – 鈴木一美
デスク – 藤田順子
プロデューサー補 – 齋藤彩奈
演出 – 土井裕泰
製作著作 – TBS
赤い指の原作(東野圭吾)
加賀恭一郎シリーズに燦然と輝く傑作!「平凡な家族など、この世に一つもない」
加賀恭一郎第7の事件
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。
「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」
刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?
家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。




