運命じゃない人

霧島れいか(運命じゃない人)
霧島れいか(運命じゃない人)
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『運命じゃない人』は、2005年公開。第14回PFFスカラシップ作品。内田けんじ監督作品。

『運命じゃない人』ってどんな映画?

計算し尽くされた緻密なタイムライン、見る角度によって180度姿を変える人間模様。あるひとつの夜に起きた出来事を、5人の登場人物それぞれの視点から何度も巻き戻して描き出すことで、全く異なる「真実」が浮かび上がる。本作が長編デビュー作となった内田けんじ監督による、日本のインディーズ映画史に燦然と輝く伝説的な傑作スクリューボール・コメディ。カンヌ国際映画祭で4冠に輝くなど、国内外で絶賛された緻密な構造のシナリオが極上のミステリーの世界に誘う。
なぜ探偵はあの夜、友人・宮田をレストランに呼び出したのか? そして宮田を置いて去った元カノが抱えていた危険な秘密とは? 視点が変わることで、宮田の知らないところで親友や元カノが踏み入れた、「消えた大金」をめぐるトラブルが明かされていく。
中村靖日演じる愛すべき凡人、板谷由夏の悪女がサスペンスフルな緊張感を生み、映画を観る喜びをもたらす。

あらすじ

婚約者に逃げられ、購入したばかりのマンションで一人落ち込む宮田を放っておけない親友の私立探偵・神田勇介は、彼を強引にレストランへ連れ出す。そこで2人が出会ったのは、男にフラれたばかりの寂しげな女性・桑田真紀。宮田の優しさに触れた真紀は彼の部屋へ行くことになるが、宮田の留守中に驚くべき行動に出る―

キャスト

宮田武 - 中村靖日
桑田真紀 - 霧島れいか
神田勇介 - 山中聡
浅井志信 - 浅井志信
倉田あゆみ - 板谷由夏
梶徹也 - 眞島秀和
丸尾誠二 - 近松仁
藤本清 - 杉内貴
山内茂 - 北野恒安
高木拓哉 - 法福法彦
タクシー運転手 - 李鐘浩
レストラン店員 - 松澤仁晶
質屋店員 - 古郡雅浩
浮気調査依頼者 - 鬼界浩巳
浅井組組員 - 山名吉孝行
相場仁志
猪瀬祐一
先崎洋二</a

感想

内田けんじという人は本作でデビューし、3年後に「アフタースクール」(2008)、5年後に「鍵泥棒のメソッド」(2012)を撮り、続けて「点描のしくみ Queen of Hearts」という201秒の短編映画を撮った後は、ほぼ沈黙を守り続けている人である。自分が納得した脚本がないとメガホンをとらないらしいのだが、それにしてもすでに15年近く経っており、カムバックするつもりがあるのだろうか。

公開された3作に共通しているのは、たしかに異様に練り込まれた脚本で、本作では、主人公である中村靖日だけが知らない一晩の出来事を、中村の周辺人物の動きによって何重にも語り直すという凝ったことをやっている。編集だけかと思ったら撮り直したりもしていて驚いた。時系列もちょいちょい巻き戻されるので、観ている方はこんがらがり、再見を強いられる。

早逝した中村靖日(偉大な人だと思う)をはじめ、キャストは、よく見るけど名前は知らないような人ばかりだ。山下規介(ジェームズ三木の子息である)が演じる、全然怖くない、見栄っ張りのヤクザ組長が笑わせるのと、これまた無名に近い板谷由夏(この後「ハケンの品格」やら「ホタルノヒカリ」やらで大活躍が始まる)が蓮っ葉な悪女を演じているのが珍しい。ヒロインは霧島れいかなのだが、こちらはここぞというところに出てくる癖のある渋い女優になった。

『運命じゃない人』を観るには?

『運命じゃない人』作品情報

監督 – 内田けんじ
脚本 – 内田けんじ
音楽 – 石橋光晴
撮影 – 井上恵一郎
編集 – 普嶋信一
製作会社 – ぴあ、日活、東京放送、TOKYO FM、IMAGICA
配給 – クロックワークス
公開 – フランス: 2005年5月14日(CIFF)、日本: 2005年7月16日
上映時間 – 98分

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