ついに一軍の舞台で、ドラゴンズの一徹・オズマと巨人・星飛雄馬の直接対決の幕が上がる。一徹たちは最終兵器「見えないスイング」を引き下げて上京。史上屈指の絶望的な決戦が始まる。
見えないスイング、見えない打球のデビューをココーアを飲みながらラジオで聞いていた花形。

つ、ついにこの日が・・・

左門も「わからん!」
当時の技術ではスロー再生のフレームレートが足りず、「見えないスイング」の軌跡がコマ落ちして解読できないのである。
スロー再生自体が一般的でなかったようで、これは競馬の判定に使われている技術だという説明が入る。

脚光を浴びる一徹
しかし、これが大リーグボール打倒とどのように結びつくのかやっぱりわからない飛雄馬であった。
試合は進み、今度は巨人の攻撃である。
王、長島と続く打順に、一徹は水原監督になにごとか進言。
その結果、王は歩かされて満塁となり、絶好調の長島と勝負となる。
どういう采配だ!と怒号が沸き起こる観客席。
異常を感じた川上もまた長島に耳打ち。それを見て一徹もマウンドの投手に何かを指示。
・・・はたして、長島の打った球はいまひとつ詰まって、フェンスぎりぎりでセンターがキャッチアウト。
戻ってきた長島が川上に頭を下げると、川上は「相手が悪すぎたんだ」という。
さらに試合は進み、再びオズマの打順
その顔を見た飛雄馬、「オズマはもはや野球ロボットではない!」

人間オズマの誕生か?

ピカー

なぜかバットが粉々に
てゆか、アストロ球団がこうした描写を取り込んでいるのだが・・・
(一応解説しておくと、城之内の球威と見えないスイングの衝撃波が生み出した格闘技的表現)
三塁コーチボックスに立ち、平然と通過するオズマを見送る一徹。
それを見た飛雄馬は、
「大リーグボールを打ち込んだとき、あいつらは初めて抱き合って握手するつもりなんだ!」
と嫉妬とも妄想ともつかぬことを口走る(どこからその発想が出てくるのかww)
「父ちゃんの愛と関心を奪ったオズマ」に対する激しい嫉妬と妄想が入り交じり、飛雄馬のメンタルは完全に泥沼状態。
結局、試合は中日が4-2で巨人を下す。
試合後に記者に応える水原監督の解説によれば、
- 長島の満塁ホームランを阻止した一徹の狙いは、「長島をカッとさせること」にあった
- 王を歩かせて勝負を意識させ、さらに初球に絶好球を投げることで肩に力を入れさせた
- おかげで打球は詰まり、ホームランになりきれなかった
というわけだった。
いくらなんでもギャンブルすぎる作戦なのでは?(現実だったら監督解任レベル)
相手の心理を100%読み切る一徹の凄み、そして「相手が悪すぎた」と脱帽する川上監督が、一徹を「球界の悪魔的軍師」として際立たせるシーンだった。
試合が終わったとたん、飛雄馬はなぜか場外に走り出してしまったのだが(なぜ?)、照明が落とされ、誰もいなくなった頃になぜかこっそり球場に戻ってきた。
すると一徹はマウンドの上で砂をすくっているのを見つける。

最近めずらしくやさしい顔
「ほれぼれするほどの勝ちっぷりだったよ、父ちゃん…」
遠くから飛雄馬がおセンチにささやくと、しかしその顔はみるみる鬼に変わるのだった。

ふっふっふっ…!
「野球ロボット」から「感情を持つ破壊兵器」へ進化したオズマ。そして、その背後にそびえ立つ「父一徹」という巨大な壁。かつてない絶望感と父への執着を抱えたまま、飛雄馬はいよいよ一軍のマウンドでこの二人と相対する――
連戦連勝、破竹の4連勝&連続完封劇を見せる飛雄馬。しかしその内実は「勝ちを重ねれば重ねるほど、死刑台へ近づいていく」地獄のような精神状態だった。飛雄馬を助けようと奔走する伴の珍行動、あまりにもドライな川上監督、そしてライバルの美学が炸裂する花形など、登場人物たちの個性が暴走しまくる。(第116回|不安の中の四連勝)




ご感想、ご意見をお待ちしています