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非常宣言

チョン・ドヨン(非常宣言) 映画
チョン・ドヨン(非常宣言)
韓国映画界を代表する俳優ソン・ガンホとイ・ビョンホンが共演し、飛行機内で発生したウイルステロの恐怖を描いた、2022年のパニックスリラー。原題は「Emergency Declaration」。刑事ク・イノをソン・ガンホ、乗客パク・ジェヒョクをイ・ビョンホンが演じ、「殺人者の記憶法」のキム・ナムギル、「シークレット・サンシャイン」のチョン・ドヨンらが共演。監督・脚本は「ザ・キング」のハン・ジェリム。
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「大空港占拠」など(見ていないが)足元にも及ばぬ韓国の映像クオリティ(非常宣言の感想)

多国籍薬品メーカーをクビになった細菌研究者が、ソウル発ホノルル便KI05の機内で、政治性ゼロの自爆バイオテロを起こすという話で、機内がパニックになるのと前後して機長も発症し、飛行機があわや真っ逆さまに、というところまでは手に汗握る面白さである(どんな航空機パニック映画も、たいていそこまでは面白い)。犯人の異常さの描写などもうまく、いわば「大空港占拠」など(見ていないが)足元にも及ばぬ韓国の映像クオリティの高さを示していると思う。

ただ、映画のメインモチーフ「非常宣言」が発せられるのはそこからかなり後で、乗客の大半が感染したため、ホノルルや成田はおろか自国すらが着陸を許可しないという状況から、韓国人の不思議なヤケクソ的精神構造の描写がクライマックスとなる。その過程で、成田着を強行するKI05に空自戦闘機が威嚇射撃したり正面から着陸を阻止したりする粗っぽいストーリーは、さすがに無理があり、カチンと来る日本人をあえて多数生んでいた(たぶん日本政府は、ダイヤモンドプリンセスと同様の成り行きを展開しただろう)。

地上で奔走する刑事にソン・ガンホ、機上で操縦桿を握るトラウマありの機長にイ・ビョンホン、現場の指揮をとるのは国土交通省大臣のチョ・ドヨンと、さながら韓国オールスターのような豪華なキャスティングだった。チョンは「キルボクスン」のヒロインを演じた人で、さすがの格好良さである。

非常宣言 見どころ

飛行機内で発生したバイオテロと、それに立ち向かう人々の姿を描く。単なるパニック映画にとどまらず、現代社会の問題や人間の本質に迫る深いテーマを持った作品。

    1. リアルな社会問題の描写
    パンデミックやバイオテロといった現代社会が直面する脅威がリアル。感染した飛行機の着陸を拒否する各国の対応や、デモを行う市民の姿など、現実世界で起こりうる状況が描かれている。

    2. イム・シワンの怪演
    バイオテロの犯人を演じたイム・シワンは、これまでのイメージを覆す狂気的な演技を披露。現代社会に潜む“普通の顔をした異常者”の恐怖をリアルに表現した。

    3. イ・ビョンホンの実体験を活かした演技
    イ・ビョンホンは、自身が過去に飛行恐怖症であった経験を活かして役作りに取り組んだそう。

    4. **カンヌ国際映画祭での上映
    第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され注目を集め、その後、公開までにCGや音楽の見直しを行って仕上げられた。

非常宣言のあらすじ

飛行機恐怖症のパク・ジェヒョクは娘とともにハワイ行きの航空機に搭乗するが、離陸後まもなく乗客が相次いで謎の死を遂げ、機内はパニックに陥る。一方、地上では飛行機を標的にしたウイルステロの犯行予告動画がネット上にアップロードされていた。捜査に乗り出したベテラン刑事ク・イノは、その飛行機が妻の搭乗した便だと知る。テロの知らせを受けた国土交通省大臣スッキは、緊急着陸のため国内外に交渉を開始。副操縦士ヒョンスは乗客の命を守るべく奮闘するが、機体はついに操縦不能となり急降下していく。

非常宣言を観るには?

非常宣言のキャスト

ソン・ガンホ – ク・イノ刑事
イ・ビョンホン – パク・ジェヒョク
チョン・ドヨン – キム・スッキ国土交通省大臣
キム・ナムギル – ヒョンス副操縦士
イム・シワン – リュ・ジンソク
キム・ソジン – ヒジン チーフパーサー
パク・ヘジュン – パク・テス大統領府危機管理センター

非常宣言のスタッフ

監督・脚本・製作 – ハン・ジェリム
美術 – イ・モクウォン
製作総指揮 – キム・ドゥス

『非常宣言』は航空パニック・スリラー映画です。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。

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