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逆境ナイン

堀北真希(逆境ナイン) 映画
堀北真希(逆境ナイン)
『逆境ナイン』は2005年公開の日本映画。ROBOT企画・制作。漫画を原作とした実写映画で。ストーリーは原作の第1話から地区予選決勝(日の出商業戦)までをもとに再構成されている。原作での訓話的表現は比較的控え目に演出され、喜劇面が強調された。原作通り目を剥く男球、威圧感の表現で巻き起こる突風や映画オリジナルの「宇宙から飛来する四字熟語が刻印されたモノリス」などのスポーツ映画らしからぬVFXも特徴。

『逆境ナイン』ってどんな映画?

「男は誰もが、心に不屈の炎を宿しているッ!」
漫画家・島本和彦の伝説的コミックを、のちに『銀魂』などでコメディ界の覇者となる福田雄一の脚本と、『海猿』シリーズの羽住英一郎監督のタッグで実写映画化。常識も物理法則もすべて熱苦しい根性論でぶち破る、バカバカしくも最高に熱いスポ根コメディの金字塔だ。

舞台は、創部以来まともな実績ゼロ、廃部寸前の全力学園高等学校野球部。キャプテンの不屈闘志(玉山鉄二)は、突然やってきた校長(藤岡弘、)から「甲子園に行かなければ廃部」という無茶な条件を突きつけられる。しかし、不屈は絶望的な状況に追い込まれれば追い込まれるほど、「これぞ逆境ッ!」と目を輝かせる超ポジティブな男だった。

見どころは、全編を覆い尽くすあまりにもハイテンションな名セリフの応酬と、漫画のハッタリをそのまま完璧に再現した力技の演出。玉山鉄二がそれまでの二枚目イメージを完全にかなぐり捨て、目が血走るほどの熱演で不屈闘志を体現。彼を支えるマネージャー・月田明子役の堀北真希が放つ、砂漠のオアシスのような瑞々しい美しさとのギャップが素晴らしい。さらに、常にグラサン姿で謎の格言を連発する顧問のサカキバラ・ゴウ(田中直樹)や、存在自体が生きる伝説である校長役の藤岡弘、が画面に出るたびに、お笑いと熱気のパラメーターが限界を突破する。

チームメイトたちのキャラクターも超個性的だ。
ショートからセカンドへとポジションを転々とする新屋敷章(青木崇高)、1年生ながら必死に食らいつく山下鉄男(栩原楽人)、ファーストの後藤健(出口哲也)、巨漢キャッチャーの大石倉助(柴田将士)。さらに小林孝志(寺内優作)、古家秀明(土倉有貴)、南洋(坂本真)、そして横山直也(田島裕也)や堺沢隆史らが織りなす全力野球は、もはやコメディの枠を超えたドラマを生み出す。

映画オリジナルキャラクターとして立ちはだかる神崎優司(松本実)や、不気味な刺客スナイパー東郷(松崎裕)との死闘、そして試合中にまさかの「112対0」という天文学的な点差から始まる最終回の奇跡など、ツッコミを入れたら負けの超展開が怒涛のように押し寄せる。原作者の島本和彦自身が劇中の漫画家・炎尾燃としてカメオ出演しているのも、ファンにはたまらないニクい演出だ。
「これまでの努力がすべて無駄だったと気づいた時から、本当の努力が始まるんだッ!」
大人になるにつれて忘れてしまった、理屈抜きの「全力」と「根性」。それを大真面目におバカに描ききった、観終わったあとに不思議と明日への元気がみなぎってくる、最高にエネルギーに満ちあふれた熱血エンターテインメントだ。

あらすじ

不屈のハッタリから始まった全力学園野球部の甲子園への道だが、ナインの負傷や不屈自身の右腕のケガ、さらには「野球は知らないが人生は知っている」と豪語する謎の新任教師・榊原が監督に就任するなど、チームはピンチの連続。さらに地区予選の初戦では、月田マネージャーの発注した弁当が原因で相手校が激しい腹痛に襲われる事態が発生。罪悪感から本気を出せない不屈に対し、榊原監督は「それはそれ!これはこれ!」と強引な迷言を放ってチームを奮い立たせ、勝利へと導く。しかし自分のミスに落ち込むピュアな月田に不屈がまさかの恋をしてしまい、第ニ回戦の当日に試合を放棄して彼女を追いかけるという最大の暴走。恋に浮かれ、野球の手を止めてしまった不屈に対し、監督は「恋か、野球か」という究極の選択を突きつける。

キャスト

■全力学園高等学校
不屈闘志(5番ピッチャー、背番号1、3年生) – 玉山鉄二
サカキバラ・ゴウ(顧問) – 田中直樹
校長 – 藤岡弘、
新屋敷章(1番→2番ショート、背番号6→2番セカンド、背番号4、3年生) – 青木崇高
山下鉄男(9番→7番、ライト、背番号9、1年生) – 栩原楽人
月田明子(マネージャー、2年生) – 堀北真希
後藤健(2番ファースト、背番号3、2年生) – 出口哲也
大石倉助(4番キャッチャー、背番号2、3年生) – 柴田将士
小林孝志(7番セカンド、背番号4→背番号10、3年生) – 寺内優作
古家秀明(5番レフト、背番号7、1年生) – 土倉有貴
南洋(6番サード、背番号5、1年生) – 坂本真
横山直也(8番センター、背番号8、1年生) – 堺沢隆史
■オリジナルキャスト
神崎優司 – 松本実
スナイパー東郷(背番号13) – 松崎裕
炎尾燃(漫画家) – 島本和彦

映画は、予想外につまらなかったのだ。

私はレンタルDVDで観たのだが、タイトルは『逆境ナイン かけがえのない通常版』だった(笑)。

高校生のころよく読んでいた島本和彦は、大阪芸大映像科に在学中の学生で、同じクラスには庵野秀明がいた。島本の漫画は当時そんなに人気があるわけではなく、少年サンデーの中でも順位は低かったと記憶する。「燃えよペン」などによって存在感を増すようになった(掲載誌は潰れたが…)のはかなり後である。

筆者がマイッタのは、「機動武闘伝Gガンダム」のキャラクター協力である(本作とはまるで関係ない)。島本はキャラ協力どころか、この傑作アニメ全体のトーンを形成してしまう。

…なんて、島本和彦の話に終始してしまった。

『逆境ナイン』を観るには?

『逆境ナイン』作品情報

監督 – 羽住英一郎
脚本 – 福田雄一
原作 – 島本和彦
製作 – 平井文宏
阿部秀司
音楽 – 佐藤直紀
主題歌 – 岡村孝子『夢をあきらめないで』
撮影 – 村埜茂樹
編集 – 松尾浩
製作会社 – 「逆境ナイン」製作委員会
配給 – アスミック・エース
公開 – 2005年7月2日
上映時間 – 115分

『逆境ナイン』の原作(島本和彦)

校長室に呼ばれた野球部キャプテン・不屈闘志が、突然校長から野球部の廃部を命じられた。そこで彼は部の存続のために「甲子園大会での優勝」を宣言し、その決意の証明として、春の甲子園ベスト8・日の出商業を10日後の練習試合で倒すことを誓ってしまう。その日から猛特訓を開始したナインだが、試合3日前になって部員が次々と脱落していき…!?

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