『晴れたらいいね』ってどんなドラマ?
太平洋戦争のフィリピン戦線と、現代の看護現場——。
時代を超えて受け継がれる命の尊厳と、愛と使命を描いた感動のスペシャルドラマ!
藤岡陽子の同名ベストセラー小説を、『最後から二番目の恋』『ひよっこ』などを手掛けた脚本家・岡田惠和と深川栄洋監督のタッグで実写ドラマ化。
戦時下のフィリピンで命をかけて負傷兵たちの手当てにあたった従軍看護婦たちの過酷な運命と、現代の病院で葛藤しながら命と向き合う若き看護師の姿を交錯させながら描くヒューマンドラマ。
キャスト
高橋紗穂(墨田区桜丘総合病院に勤務する看護師) - 永野芽郁
藤原美津(帝国陸軍従軍看護婦) - 芳根京子
今井章一朗(負傷兵) - 萩原利久
菅野富貴子(看護婦長) - 江口のりこ
佐治誠(軍医) - 稲垣吾郎
◼︎日本(2024年)
雪野サエ(寝たきりの入院患者) - 倍賞美津子
平田彩里(新人看護師) - 白本彩奈
萩野みどり(看護師長) - 宮澤美保
サエの友人(藤原美津) - 吉行和子
◼︎フィリピン(1945年)
岩倉民子(陸軍看護婦) - 藤間爽子
高沼節子(同) - 豊嶋花
大西茂子(同) - 富山えり子
奥山正子(同) - うらじぬの
堀井光男(負傷兵) - 高橋努
感想
戦争末期のルソン島が舞台なのに、ずいぶん明るく、変わったストーリーだと思ったら(そもそも、なぜ「晴れたらいいね」なのか。雨季なのか?)、ドラマは2時間の尺に収めるために大幅に簡略化されているようだ(原作では、内地に辿り着いた看護婦たちの戦後が延々と描写されているらしい)。原作者は看護師資格を持つ小説家で、「リラの花咲くけものみち」はこの人の作品である。
本作は永野芽郁と芳根京子の、ありそうでなかった夢の共演作である。不倫騒動前の撮影だが、永野の表情がすごく良くて、やはり残るべき女優だと思った。
大正生まれの看護婦たちと、80年後の未来から来たヒロイン永野芽郁の魂の交流はシスターフッドそのもの。永野が未来の歌である「晴れたらいいね」を教え、皆で夢中になってコーラスするハイライトシーンには、思わず涙ぐみそうになった。
ドリカムのこの曲は、よく知られているようにバカラックの「雨にぬれても」のオマージュソングなのだが、16ビートシャッフルに乗せて、素朴なAメロから驚異の転調を繰り返すモンスターのような構造の名曲である。
当時のルソン島は、すでに6月に米軍が戦闘終結を宣言しており、山岳地帯に追いつめられた残存部隊が抵抗を続けている状態だった。まさに「野火」の世界のはずだが(あちらはレイテ島だが)、ドラマではとてもそこまで切迫しているようには見えない。終盤、看護婦一行は北西部のサンフェルナンド港を目指していた。そこは内地還送の病院船の拠点なのだったが、実際には米軍によりルートが遮断されており、逃げ場を失った看護婦たちは残存兵たちとジャングルを彷徨い続けざるを得ず、フィリピン全体で数千人派遣されていた看護婦の7割以上が飢えとマラリア、赤痢で死亡したのである。
なお同時期のルソン島北部には、「マンゴーの樹の下で」で描かれた「なでしこ隊」(現地で急遽編成された女性たち)もいるはずだが、商社のタイピストなどの民間人で、本作の看護婦たち(日赤救護班の陸軍看護婦)とは異なる。
『晴れたらいいね』を観るには?
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『晴れたらいいね』作品情報
原作 – 藤岡陽子
脚本 – 岡田惠和
監督 – 深川栄洋
監修 – 福永一博(合唱)
音楽 – 安川午朗
エンディング – DREAMS COME TRUE『晴れたらいいね 〜VERSION’18〜』(劇中歌)
制作統括 – 大和健太郎(テレビ東京)
プロデューサー – 中川順平(テレビ東京)、北川俊樹(テレビ東京)、黒沢淳(テレパック)、小林泰子(テレパック)
撮影地 – 館山市、八丈島
制作 – テレパック(協力)
製作 – テレビ東京、BSテレ東
『晴れたらいいね』の原作
夜勤中に地震に見舞われ意識を失った看護師の紗穂。気がつくとそこは一九四四年のマニラで、さっきまで病室にいた老女の若き日の姿になっていた! 困惑を抱えたまま、従軍看護婦として戦争に巻き込まれる紗穗。それでも、持ち前の明るさで数々の理不尽に抗いながら、過酷な日々を駆け抜けていく。反戦の意志と、命を背負った女たちのかけがえのない青春が紡ぐ圧倒的感動作。




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