『殺意の道程』ってどんなドラマ?
愛する父親を絶望に追い込み、自殺へと追い詰めた取引先の悪徳社長。その男への復讐を誓った、優しすぎる息子と、彼に手を貸すお節介な従兄。しかし、いざ「殺人」を計画しようとすると、準備することは山積みで……。打ち合わせ場所はどうする? 道具はどこで買う? そもそも何て言って呼び出す? 復讐というシリアスな大義名分の裏で繰り広げられる、あまりにもリアルで、細かすぎて、どうでもいい日常の壁にぶち当たり続ける、新感覚のサスペンス・コメディ。
バカリズムが、サスペンスドラマの王道である「復讐劇」の裏に隠された「地味な準備期間」を、独自のシュールな観察眼で切り取ったオリジナル脚本を執筆。住田崇監督による、スタイリッシュな本格映像とどうしようもなく噛み合わない脱力系セリフのギャップが冴え渡るシチュエーション・コメディ。
あらすじ
小さな金属加工会社を経営していた窪田貴樹(日野陽仁)が自ら命を絶った。彼をそこまで追い詰めたのは、会社の金を騙し取り、倒産へと追い込んだ取引先の悪徳社長・室岡義之(鶴見辰吾)だった。遺された息子の窪田一馬(井浦新)は、悲しみに暮れながらも室岡への復讐を決意。そこに、一馬の従兄である吾妻満(バカリズム)が「復讐を手伝う」と名乗り出る。
一馬の強い殺意に、満の理屈っぽいアイデアが合わさり、2人は「完璧な殺人計画」を立てようとする。しかし、彼らはごく普通の「一般人」。殺人のノウハウなどあるはずもなく、「復讐の打ち合わせにふさわしいカフェ選び」「バレない凶器の買い出し方法」「そもそも、室岡をどうやって人気のない場所に呼び出すか」といった、サスペンス映画なら10秒で済むプロセスに何日も費やし、一向に計画が進まない。彼らは無事に復讐を成し遂げることができるのか——?
キャスト
吾妻満(窪田一馬の従弟) - バカリズム(升野英知)
窪田一馬(窪田貴樹の息子) - 井浦新
このは(キャバクラ嬢) - 堀田真由
重盛隼人(キャバクラの常連客) - 河相我聞
窪田貴樹(金属加工会社の経営者) - 日野陽仁
ゆずき(キャバクラ嬢) - 佐久間由衣
室岡義之(金属加工会社の取引先社長) - 鶴見辰吾
感想
「かねがね見たいと思っている」と書いたばかりのドラマだが、あっさりとparaviて見つかったので早速見てみた。
シリアスな出だしから、「…それで、いつ打ち合わせます?」と転じるばかばかしさに早くも腹を抱える。回を重ねるとやや中だれするのだが、面白かった。
堀田真由は、かねてよりゼクシィのCMで愛らしすぎると思っていた女優で、「ソロモンの偽証」で藤野涼子に、「わろてんか」で葵わかなに残念ながら敗れてしまった不運の持ち主だが、「鎌倉殿の13人」の比奈役は印象に残るものだった(よく考えると、本作と同じ2020年に「いとしのニーナ」というドラマを見ている)。もっと活躍を見たい。
『殺意の道程』を観るには?
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