映画1980年代の映画1986年の映画

エイリアン2

ジェニット・ゴールドスタイン(エイリアン2) 映画
ジェニット・ゴールドスタイン(エイリアン2)
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『エイリアン2』は1986年のアメリカ映画で原題は「Aliens」。シリーズの第2作。監督はジェームズ・キャメロン。
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エイリアン2ってどんな映画?

あらすじ

宇宙を57年漂流していたリプリーが救出され、娘の死を知る。前作でのエイリアン遭遇を訴えるも信用されず航海士資格を失う。入植地LV-426との連絡が途絶え、調査のため植民地海兵隊に戦略アドバイザーとして同行することに。
LV-426にて少女ニュートを保護するが、海兵隊はエイリアンの巣で奇襲され壊滅。生存者はバリケードを築くも、核融合炉の冷却停止で4時間後に大爆発の危機に。脱出を試みる中、社員バークの裏切りや、エイリアンの追撃で隊員が次々犠牲に。
リプリーはエイリアン・クイーンの巣を発見・破壊し、ニュートを救出して脱出に成功。しかし船にしがみついてきたクイーンとパワーローダーで対決し、宇宙空間に放り出す。生存者はニュートをリプリーが「ママ」として受け入れ、ハイパースリープへ入った。

キャスト

■民間人
エレン・リプリー – シガニー・ウィーバー
ニュート – キャリー・ヘン
ビショップ – ランス・ヘンリクセン
ラス・ジョーダン – ジェイ・ベネディクト
ティモシー・ジョーダン – クリストファー・ヘン
■植民地海兵隊
ドウェイン・ヒックス – マイケル・ビーン
ウィリアム・ハドソン – ビル・パクストン
ジェニット・バスクエス – ジェニット・ゴールドスタイン
スコット・ゴーマン – ウィリアム・ホープ
マーク・ドレイク – マーク・ロルストン
アル・エイポーン – アル・マシューズ
リッコ・フロスト – リッコ・ロス
シンシア・ディートリック – シンシア・デイル・スコット
トレヴァー・ウィズボウスキー – トレヴァー・スティードマン
ティム・クロウ – ティップ・ティッピング
コレット・フェッロ – コレット・ヒラー
ダニエル・スパンクマイヤー – ダニエル・カッシュ
■その他
カーター・J・バーク – ポール・ライザー
ヴァン・リューエン – ポール・マクスウェル
ライデッカー – ウィリアム・アームストロング
救助隊隊長 – スチュアート・ミリガン

見どころ

本作は、1986年のアカデミー賞では視覚効果賞、音響効果編集賞を受賞。2009年、イギリスの雑誌『エンパイア』が発表した「史上最高の続編映画」で1位に、2014年に情報誌『タイム・アウト(英語版)』ロンドン版にて映画監督、作家、科学者や評論家150名が選定した「SF映画ベスト100」にて第5位にランクインしている。

「SFホラー」から「戦争アクション」への鮮やかな転換

前作が「宇宙船という閉鎖空間でのスラッシャー映画(ホラー)」だったのに対し、キャメロン監督は本作を「圧倒的な物量で挑む戦争映画」へと塗り替えた。パルスライフル、スマートガン、そして伝説の「パワーローダー」。男心をくすぐるミリタリー要素の導入が、エンターテインメント性を爆発させた。「今度は戦争だ(This time it’s war)」のキャッチコピー通り、1体ではなく数え切れないほどのエイリアンが襲いかかる絶望感と、それをなぎ倒す爽快感のバランス。

シガニー・ウィーバーが見せる「母性」の戦闘力

本作を単なるアクション映画に留めていないのは、主人公エレン・リプリーのキャラクター造形。57年間の眠りから覚め、娘を失った喪失感を抱えるリプリー。彼女が植民地の生き残りである少女ニュートを守るために立ち上がる姿は、「母性こそが最強のエネルギー」であることを証明した。ウィーバーは本作でアカデミー賞主演女優賞ノミネートされたが、当時アクション映画のヒロインがアカデミー賞にノミネートされるのは異例中の異例だった。

エイリアン・クイーンの圧倒的ビジュアル

今作で初めて登場した「エイリアン・クイーン」の存在は、シリーズの生態系を決定づけた。卵を産み続けるクイーンと、ニュートを守るリプリー。ラストのパワーローダーvsクイーンのタイマン勝負は、映画史に残る名シーンと言える。本作はCG主流の前に制作されている。巨大なアニマトロニクス(機械仕掛けの人形)で動くクイーンの質感は今見ても全く色褪せない。

脇を固める「愛すべき」キャラクターたち

海兵隊の面々が非常に個性的。ヒックス(マイケル・ビーン)はリプリーと信頼を築く頼れる男。ハドソン(ビル・パクストン)は「ゲームオーバーだ、もうおしまいだ!」という名セリフを残した臆病者。ビショップ(ランス・ヘンリクセン)は、前作のアッシュとは対照的な献身的なアンドロイド。

<ここに注目!>
本作の構成は、「溜めて、溜めて、一気に爆発させる」というアクション映画の教科書のようなリズムで作られている。特に、モーショントラッカー(探知機)の「ピッ……ピッ……」という音が、敵の接近に合わせて速くなっていく演出は、今見ても心拍数が上がる。「彼女(ニュート)から離れろ、この化け物!(Get away from her, you bitch!)」というセリフと共にリプリーが踏み出した瞬間、映画史に新たな伝説が刻まれたのだ。

みんな大好きバスクェスはどういう存在なのか

やはり本作の白眉は、みんな大好きバスクェスを演じたジェニット・ゴールドスタインだろう。

ジェニット・ゴールドスタイン(ターミネーター)

ジェニット・ゴールドスタイン(ターミネーター2)

この人は元々重量挙げの選手だったらしいが、筋肉美女が好物のジェームズ・キャメロン(「ターミネーター2」でリンダ・ハミルトンの肉体を改造させ、とうとう結婚までしてしまった)に気に入られて女優デビュー。「ターミネーター2」にも「タイタニック」にも出ている。

植民地海兵隊の面々が冷凍睡眠からの目覚めの悪さに顔をしかめる中、まずは懸垂でひと汗流すバスクェスは、ブリーフィング前にも懸垂仲間の機銃手と何やらじゃれあっている様子が描写されているが、ひとたび戦地に投入されると、ひときわ大袈裟な機銃を構えて先頭に立つ戦士となる。
今観るとかなりおかしいのだが、海兵隊の描写は公開当時は違和感なく受け止められていた。ランボーなどが乱発されていた時代なのだ(本作の設定は「ランボー/怒りの脱出」とよく似ている)。屈強な海兵隊員たちのきびきびした行動やレイバンサングラスの女性操縦員などが心強さを演出するのである。

最初の核融合炉施設への侵入作戦でもバスクェスは一行を先導しているが、単なるフェチストというわけでもないらしく、直後の悪夢のような撤退の中で、強酸を浴びた懸垂仲間を助けようとする漢気の人でもある。これに限らず危険地帯に乗り込む際には常に先頭もしくはしんがりを務めており、最初から犬死にの予感がある。序盤のうちに海兵隊の3分の2が壊滅してしまうという展開は、今見てもどきどきする。

コロニーから放送塔までの脱出において、ついに多勢に無勢の絶体絶命に陥るが、最初の失敗以来役立たず扱いしていた中尉(本隊指揮系統のボス)が戻ってきて、二人で自爆する際の最期の台詞「あんたって本当にダメな男ね」は、あまたの戦争映画ファンを泣かせるのだが、本作を見るたび、この「植民地海兵隊」というのはどこまで本気の軍隊なのだろうと思わざるを得ない。
黒人の鬼軍曹、レイバンサングラスの女性降下艇機長など、パロディそのものであり、ウェイランド・ユタニ社はコストをケチって誇大妄想狂たちの自称軍隊ユニット(企業に雇われているのだから私兵である)を調達してしまったのではないかと思うのである。

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エイリアン2を観るには?

エイリアン2のトリビア・裏話

ホラー要素が強かった前作から打って変わり、『ターミネーター』で一躍名を馳せたジェームズ・キャメロンを脚本・監督に迎え、原題が示す通り無数に繁殖したエイリアンと未来兵器に身を固めた兵士との戦いを描くアクション映画として製作された。
当時はCG技術がまだ未発達だったためすべて実写で制作され、エイリアンが画面に一度に登場する数は数体だったが、動体探知機が何十体もいるように反応する画面を表示したり、カット割りによって多数のエイリアンがいるように見えるように工夫された。

  • 大量のエイリアンが登場しているように見えるが、実際に使用された着ぐるみは数体のみで、撮影技術や編集で数を増やして見せている
  • 当初、ヒックス役はジェームズ・レマーが演じていた。しかし撮影開始後にドラッグ所持で逮捕され、急遽マイケル・ビーンに交代された
  • フェイスハガーの動きをリアルに見せるため、スタン・ウィンストンのチームは、脚が動くように設計されたモデルを制作した

エイリアン2 作品情報

監督 – ジェームズ・キャメロン
脚本 – ジェームズ・キャメロン
原案 – ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・ガイラーウォルター・ヒル
原作 – キャラクター創造 ダン・オバノンロナルド・シャセット
製作 – ゲイル・アン・ハード
製作総指揮 – ゴードン・キャロルデヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル
音楽 – ジェームズ・ホーナー
撮影 – エイドリアン・ビドル
編集 – レイ・ラヴジョイ
公開 – アメリカ合衆国の旗 1986年7月18日
日本の旗 1986年8月30日
上映時間 – 劇場公開版137分/完全版154分
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