『ミッシング・デイ』ってどんな映画?
ハイチ地震で両親を亡くした少女を養子に迎えようとした夫婦が、悪徳養子縁組組織の罠にはまり、異国の地プエルトリコで絶体絶命の危機に追い詰められていく。ジョン・キューザックが、いつもの知的な役どころとは一線を画す「底知れない不気味な悪役」を演じている。
あらすじ
養子縁組のためにプエルトリコを訪れたスティーヴンとシャノンの夫婦は、少女ニーナを養子に迎え入れることに。ニーナはすぐに打ち解け、幸せな時間を過ごしていたが、突然姿を消す。必死に探す夫婦だったが、地元警察によれば養子縁組は「リクレイム」と呼ばれる詐欺だという。独自にニーナを探す夫婦は、一味のベンジャミンに見つかり、新たに大金を用意するはめに。スティーヴンは妻とニーナを救い出すために決死の行動に打って出る。
感想
午後ロー版放映版なので、鬼カットで筋がおかしくなっているのか、元々駄作なのか判別できないあるある。
2010年のハイチ地震の孤児ニーナが登録された国際養子縁組支援団体のサイトを見て、シカゴの夫婦がプエルトリコにニーナを引き取りに来るところから話が始まる。夫婦を迎えるのは現地コーディネーターのジャッキー・ウィーバーで、異様に親切なのだが銀色の目が怖い。じつは、子供を売った後に誘拐して別の親に売るという子供の再利用ビジネスモデル(原題Reclaimはここから来ている)のボスなのである。
夫婦とニーナは、書類とパスポートができるまで過ごすための海岸のロッジに案内され、そこでジョン・キューザックとプエルトリコ人のサロ、キューザックの女らしいヴェロニカと知り合う。3人は実は一味の誘拐担当なのだが、あえて夫婦に近づく理由がわからない。サロは難癖をつけて夫の方を殴りつけたりするのだが、そんな必要もないような。
翌朝ニーナが誘拐され、夫婦は警察から養子縁組は詐欺だと聞かされ唖然となる。じつは夫婦はこの養子縁組のために10万ドルも払っていたのである。
ここまでが映画として面白いところ。これ以降はすべて蛇足の展開になる。
すっかりニーナに情が移っている夫婦は娘を探し回るが、再び3人が現れて拉致される。じつは夫婦が養子に熱心なのは、妊娠中に事故に遭い不妊になったからなのだが、養子の原資は事故の賠償金250万ドルだった。キューザックたちはその金がまだまだ残っていると思って、ボスに内緒で狙っていたのである。銀行の暗証番号を教えろと迫るキューザックたちに、家を買ったりしたからもう金はないと強弁する夫だったが(このへんもよくわからない。金は残っているのか、いないのか)、結局、銀行まで行って60万ドルを下ろすことに。
しかし夫は隙を見て逃走。ここから長く退屈なカーアクションが延々と続き、意味もなく妻やニーナもろとも断崖絶壁から落ちそうになったりするハラハラシーンも入る(まったく不必要)。そして難を逃れたところに警察も現れて万事解決と思われたが、木に車を激突させて死んだと思われたキューザックが復活、今度は廃屋でのガンファイトなどが展開されて、キューザックが死んでようやくジ・エンド。
という後半30分ほどはまったく意味のない映画だった。
全編、プエルトリコが舞台だが、アメリカの未編入領域(コモンウェルス)であるこのカリブの地が舞台になった映画を、私はあまり見たことがないような気がする。
『ミッシング・デイ』を観るには?
『ミッシング・デイ』作品情報
キャスト
スティーヴン(玩具デザイナー) – ライアン・フィリップ
シャノン(スティーヴンの妻) – ラシェル・ルフェーブル
ニーナ(ハイチ地震の孤児) – ブリアナ・ロイ
ガブリエル・レイガート(詐欺一味のボス) – ジャッキー・ウィーヴァー
警察本部長 – ルイス・ガスマン
スタッフその他
脚本 – カーマイン・ガエータ、ルーク・デイヴィス
製作 – ブライアン・エティング、ジョシュ・エティング、フレドリク・マルンベリ、ゲイリー・ハミルトン、シルヴィオ・ムラグリア、マイク・ガブラウィ、イアン・サザーランド、ロバート・ルケティック
音楽 – イニョン・ズール
撮影 – スコット・キーヴァン
編集 – ドゥービー・ホワイト、スコット・D・ハンソン
製作会社 – Asia Tropical Films、Beijing Shuijing Shenlan International Media Co.、Garlin Pictures
配給 – アメリカ: ライオンズゲート、日本: プレシディオ
公開 – アメリカ: 2014年9月19日、日本: 2015年4月4日
上映時間 – 96分



コメント