『Mr.&Mrs. スミス』ってどんな映画?
表向きはどこにでもいる、倦怠期真っ只中の平凡なエリート夫婦。しかしその正体は、対立する別々の秘密組織に所属する世界最高峰の「一匹狼の暗殺者」だった。お互いに正体を隠したまま結婚した2人が、ある任務の失敗をきっかけに正体を突き止め、ついには壮絶な夫婦喧嘩(殺し合い)へと発展していく――。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーというハリウッドの頂点に立つ2人がリアルに恋に落ちるきっかけともなった、ゴージャスで痛快なアクション・エンターテインメント。
ダグ・リーマン監督が描くのは、アクション映画の形を借りた、究極の「夫婦のカウンセリング劇」。
前半の、お互いの正体に気づきそうで気づかないディナーのシーンから、ハリウッド屈指の美男美女による火花を散らすような心理戦がとにかく楽しい。そして中盤、ついにすべてがバレた瞬間に始まる我が家でのガチンコの殺し合いのシークエンスは、映画史に残る名シーンと言える。銃弾が飛び交い、壁がぶち抜かれ、キッチンが爆破される。お互いの命を本気で奪い合っているはずなのに、なぜかそれがセックスレスの夫婦が情熱を取り戻していくようなエロティシズムと可笑しみを放っている。
ヴィンス・ヴォーン演じるジョンのママ大好きな親友エディや、アダム・ブロディ演じる捕らわれのターゲット「タンク」といった癖のある脇役たちが、2人の異常な夫婦関係に振り回されるコメディリリーフとしていい味を出している。
サイモン・キンバーグの脚本は、銃火器のプロフェッショナルである2人が、嘘を剥ぎ取られた後に「本当の信頼」をどう築くかという、普遍的な結婚生活のリアルをユーモアたっぷりに紡ぎ出す。ラスト、お揃いの衣装に身を包み、押し寄せる暗殺集団を相手に背中を預け合って銃をぶっ放す2人の姿のかっこよさ。
嘘だらけの仮面夫婦が、拳と銃弾で本音をぶつけ合った末に最強のパートナーへと覚醒する。映画のハッタリとスターの魅力をこれでもかと詰め込んだ、最高にスカッとできるアクションの傑作だ。
あらすじ
結婚して数年、倦怠期を迎えてカウンセリングに通うジョンとジェーン。二人は互いに正体を隠していたが、ある暗殺任務で激突したことをきっかけに、最愛の伴侶がライバル組織の暗殺者であることに気づく。組織の命令により互いの命を狙い、自宅を戦場に変えるほどの激しい死闘を繰り広げるが、本気で相手を殺すことはできず、皮肉にも銃火の中で本当の愛と信頼を取り戻していく。
しかし、彼らが結婚していたことを知った双方の組織は、二人を始末するために罠を仕掛けていた。標的からお互いを守るため、最強の暗殺者夫婦としてタッグを組んだ二人は、押し寄せる無数の暗殺チームを圧倒的なコンビネーションで全滅させる。再び訪れたカウンセリングで、障害を乗り越えてかつてないほどの情熱を取り戻した二人は、現在の関係性を満点である「10点」と笑顔で答えるのだった。
キャスト
ジョン・スミス(設計事務所の経営者) – ブラッド・ピット
ジェーン・スミス(コンピュータ・サーバ管理者) – アンジェリーナ・ジョリー
エディ(ジョンの親友で同業) – ヴィンス・ヴォーン
ベンジャミン・ダンズ(通称「タンク」) – アダム・ブロディ
ジャスミン(ジェーンの同僚で親友) – ケリー・ワシントン
ファーザー(ジェーンを雇っている組織のボス) – キース・デイヴィッド
マーティン・コールマン(スミス家の隣人) – クリス・ワイツ
スージー・コールマン(同) – レイチェル・ハントリー
グウェン(ジョンの仕事仲間) – ミシェル・モナハン
アトランタ(ジョンを雇っている暗殺組織のコンタクトパーソン) – アンジェラ・バセット
ウェクスラー博士(結婚カウンセラー) – ウィリアム・フィクナー
坊主頭のブラピのとぼけ具合。
ちょうど先日「ローズ家の戦争」を見直したので、どうしても、あれの拡大版に見えてしまう。意識しないわけはないだろう。監督は邸宅の戦闘シーンをさぼったそうで、セカンドクルーの監督が急遽メガホンをとったとか。
アンジョリの美貌は死闘になるほど輝くなあ。坊主頭のブラピは精薄(NGワードだ!)みたいなのだが、これも戦闘シーンになるとそのとぼけ具合がかえって良くなる。
『Mr.&Mrs. スミス』を観るには?
『Mr.&Mrs. スミス』作品情報
脚本 – サイモン・キンバーグ
製作 – アーノン・ミルチャン、アキヴァ・ゴールズマン、ルーカス・フォスター、パトリック・ワックスバーガー、エリック・マクロード
製作総指揮 – エリック・フェイグ
音楽 – ジョン・パウエル
撮影 – ボジャン・バゼリ
編集 – マイケル・トロニック
製作会社 – リージェンシー・エンタープライズ、ニュー・リージェンシー・プロダクションズ、サミット・エンターテインメント、ウィード・ロード・ピクチャーズ
配給 – アメリカ:20世紀フォックス、日本:東宝東和
公開 – アメリカ:2005年6月10日、日本:2005年12月3日
上映時間 – 120分




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