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ゼブラの感想
小川が流れる香取みたいな町が舞台(ロケ地はわからなかった)の四姉妹の話で、ヒロインは三女の吉本実憂。長女が枝元萌、次女が松本若菜で、妹の四女が朝川莉奈である。
吉本以外は婚約者とか夫など連れ合いがあり、吉本の男性不信を中心に、入院中の母親(声のみ)の死をめぐる姉妹の心の動きが描写される。舞台戯曲のドラマ化で、キャメラはほぼ古民家の中のみ。
四姉妹の心理描写が肝なのだが、動きの大きい葬儀屋コンビのギャグばかり目立っていたのが残念。
ゼブラ 見どころ
現代を生きる女性たちの「危うい日常」と、そこから抜け出すための「決着」を描いた人間ドラマ。
ひとつ屋根の下であらわになる4姉妹の問題。そこへ、謎の女や、なぜか葬儀屋まで現れ、家族はかき乱されていく。明かされる両親の隠された過去、姉妹それぞれが自分自身と向き合い、「白黒決着」をつけていく。
- 舞台原作ならではの濃密な人間ドラマ
13年ものロングラン上演されてきた劇団ONEOR8の代表作が原作。人間の複雑な感情や、家族間の微妙な関係性が緻密に描かれる。登場人物一人ひとりの葛藤や秘密が丁寧に描かれ、それが絡み合いながら物語が展開していく。 - 現代女性が抱えるリアルな悩み
男性不信、マリッジブルー、夫の不倫、ヒモ男との関係、過去の秘密など現代を生きる女性が直面しうる様々な問題がリアルに描かれる。 - 豪華な4姉妹キャストとその怪演
吉本実憂、枝元萌、松本若菜、浅川梨奈といった個性豊かな実力派女優陣が姉妹を演じる。これまであまり見られなかった吉本実憂さんの男性不信の役柄、松本若菜の芯の強い女性像など新たな一面が垣間見える。 - 「家族の闇」と「決着」のテーマ
姉妹たちが抱える問題だけでなく、両親の隠された過去という「家族の闇」が明らかになることで、物語がさらに深まる。姉妹たちはそれぞれの問題にどう「決着」をつけ、前向きに生きていくのか。 - スリリングな展開と伏線回収
家族の日常が描かれる中で、謎の訪問者、予期せぬ事実の判明などサスペンス要素も。秘密が徐々に明かされていく過程がスリリング。 - 「9割アドリブ」という演出(一部キャスト)?
浅川梨奈など一部キャストは「9割アドリブ」。役者の人間力が試されるドキュメンタリーのような側面もあったそう。
ドラマ ゼブラのあらすじ
舞台は、三女・奈央(吉本実憂)と長女・薫(枝元萌)が暮らす一軒家。次女・康子(松本若菜)と四女・美晴(浅川梨奈)は既に嫁いでいるが、結婚を控えた薫の引っ越し準備と母親のお見舞いで、久々に家族が集まる。
薫は婚約者との関係にマリッジブルーの真っ最中。康子の夫・由起夫(永岡佑)は浮気を隠しており、美晴は妊娠中だが夫・修(渋谷謙人)はヒモ状態。さらに美晴には、ある隠しごとが…。奈央はといえば、とある理由から男性に対してトラウマを抱え、24年間男性経験なし。ひとつ屋根の下であらわになる4姉妹の問題。そこへ、謎の女に、なぜか葬儀屋まで現れ、家族はかき乱される…!そして明かされる秘密に、奈央は…。多様化した現代を生きる若者に捧ぐ、自らと向き合い、決着をつけていく女たちの人間ドラマとなっている。
ゼブラを観るには?
ドラマ ゼブラのキャスト
手塚薫(31・長女): 枝元萌
梨田正順(38・薫の婚約者): 田中美央
須藤康子(29・次女): 松本若菜
須藤由起夫(35・康子の夫): 永岡佑
所美和子(22・由起夫の浮気相手): 野田真実
早川美晴(20・四女): 浅川梨奈
早川修(22・美晴の夫): 渋谷謙人
浅野(ぽん)(20・美晴の同級生): 佐久本宝
柿沼紳一郎(33・柿沼葬祭): 尾上寛之
柿沼謙二郎(31・柿沼葬祭): 内藤聖羽
ドラマ ゼブラのスタッフ
脚本: 新井まさみ
主題歌:『ラッキーカラー』/柴田聡子(P-VINE)
演出: 加瀬聡
プロデューサー: 尾関美有(CBCテレビ)・涌田秀幸(角川大映スタジオ)
製作著作:CBCテレビ
制作協力:角川大映スタジオ
協力:NTTぷらら
『ゼブラ』は、現代女性の抱えるデリケートな問題を深く掘り下げたリアルな人間ドラマです。この記事で少しでも興味を持たれた方は、ぜひ本編をチェックしてみてください。
ゼブラの原作戯曲
本作品は2005年初演、2007年再演、2018年劇団20周年記念公演として上演した。作・演出の田村は向田邦子を敬愛し、本作品をオマージュとして捧げました。家族が集う空間、テーブルの周りの記憶作品の中の家族はよその家族なのに、どこか懐かしい、覚えのある風景、記憶をよびさます会話が飛び交う会話劇。
ゼブラの原作戯曲のあらすじ
古くからある木造の一軒家。
母が死期を迎え、家族が集う中、四姉妹の母に対1想いが交錯する。
幼い頃に家を出た父への愛憎で孤立1三女の奈央は、誰もいない居間で若きし日の母の幻影を見る・・・。「母親の死」に向き合う四姉妹の、秋の数日。
ゼブラ公演を観た人の感想
- ONEOR8公演「ゼブラ」感想まとめ(togetter)
- ONEOR8『ゼブラ』10/12-17THEATER/TOPS(しのぶの演劇レビュー)
- CoR1ch舞台芸術