沖医師から「死ぬなら多摩川で死ね!」と引導を渡され、ようやく帰京した飛雄馬は、「死にに帰ってきた」と語り、外野の球拾いから地を這うような再起を始める。
いきなり一徹のにべもない表情から始まる。
今回は一徹の悪役ムーブが限界突破です
手をついているのは明子。
「私にはもうどうしたらいいかわからないのです」

「お父さん、飛雄馬を助けてあげて」
「断る! 帰れ!」
「お父さん、まだ怒っているのね、だったら私この家に帰ってきます・・・」
我慢ならない表情の一徹、すっくと立ち上がると、
「明子、お前に言っておくことがある――二度とこの家の敷居をまたぐな、飛雄馬もだ!」
この家と言っても、借家じゃないのかね
「どうして…わたしお父さんの**、お父さんの・・・」**??
「わしはそうは思っとらん! 帰れ!」
「お母さん、助けて・・・」
すすり泣く明子。
「出ていけえっ!」
今どきのドラマでは絶対にもう見られない、激しい父娘の断絶なのだった。
多摩川グラウンド。
伴が心配そうに見守る中、飛雄馬は今日も球ひろいである。

遠近法がおかしい
練習終わりを中尾監督が告げてもボールは見つからない。

花を見て美奈さんを思い出したりしているので、余計時間がかかるのである

「どうして俺を置いて死んだんだっ!」
心配して駆け寄ってきた伴に向かって、言うにことかいて、
「伴、お前、野球をやめてくれんか」
「なにっ」
「俺にかけてくれる期待はわかる、わかるだけにたまらないんだ・・・」
「わかった、わかった」
伴が適当にあしらうと、
「俺は本気なんだぞ・・・球ひろいにはキャッチャーは要らん!」
「・・・いいだろう、お前の望み通り、俺は野球をやめる」
「本当にすまない・・・」
「その代わり、お前の体をしばらく俺に預けろ」
「どうせ蝉の抜け殻同然の体だ、勝手にしてくれ・・・」
「じゃあ俺の言うことを聞いて練習を続けてくれ、球ひろいでもいい!」
ほとんど、酔っ払いと、それを介抱する人の会話である。
*
中日球団事務所に電話する一徹。

「オズマ獲得の件ですが…」
「それがカージナルスから莫大な額を吹っかけられて・・・」
「そのことをオズマに教えてやってください」

にやり
「――日本の球団がオズマを欲しがっていると!」
「しかし金額が・・・」
「金の問題ではありません!」
電話を切った一徹、「オズマは必ず来るわ!」と家に帰り、
三和土に座り込んだ伴に向かって、いつまでそこにいるつもりかと問う。

「5時間もそんなところに座っていると腹が減るだろう、んん?」
などと言いつつ、チキンラーメンをご馳走してやろうというつもりは、もちろんない。
「星の苦しみに比べたらものの数ではありません!」
伴は、飛雄馬を立ち直らせる方法を一徹に乞うているのである。
「何回聞いても無駄だ、断る!」
「うんと言うまで動きません!」
「ようし、ならば叩き出してやる!」
一徹は長押にかけてあった木刀を手に持つと、

「出て行けえっ、宿敵っ!」
と一徹は中日コーチ就任の件を明かす。
「オズマが星を潰しに・・・」と驚く伴に、
「星飛雄馬などものの数ではないわ、そんな敵チームの球ひろいのことなど知ったことか!」
ごもっともな台詞だが、伴はカッとなり、

「自分の息子を球ひろいだとぉっ!」
*
ようやく伴が出ていくと、一徹は肩を落として部屋の中に入り、亡妻の写真に向かって繰り言を言うのだった。
もうすでに傷だらけの人間を、もう一度突き落とさなければならん。
もしかしたらお前の息子はそのために本当に死ぬかもしれん・
わしにはもうこの道しか残っとらん・・・。

意外につぶらな瞳

オリャー
てゆか、借家じゃないのかなあ、畳が…(;´∀`)
*
アメリカでは――カージナルスの練習風景。
今日もオズマはピッチャーを3人も病院送りにしている。
ドラゴンズから派遣されたらしいスカウトたち、どうやら一徹の指示通り、直接オズマに声をかけたらしく、途端にオズマはハッスルしはじめたのである。

「お前は俺の球団を潰す気か!」
「しかたがない。このままオズマを大リーグから締めだすには金がかかりすぎる」

「ボス、この償いは必ずする!」
「来年は帰ってくるんだ、わかったな」
「今年だけで十分です、1年あればヒューマ・ホシを潰せる」
「星・・・?」とスカウトは顔を曇らせ、「こいつは困ったことになった・・・」
ともあれ中日フロントは長屋を訪れ、一徹は正式に中日コーチに就任した。
「ところで、オズマはあなたの息子さんを倒すと言っているとか」
「やつの目標はそこにしかありません、そしてこの私の目標も・・・」
「しかし星投手はスランプで二軍落ちだとか。打倒堀内でも江夏でもいいんですが・・・」

ウガーッ!
「星飛雄馬という男を侮ってはいかん! オズマが日本に着いたら、すぐに大リーグボール打倒の特訓を始める!」
「しかし、いずれにしても大リーグボール打倒だけでは、水原監督も・・・」
「口出しは無用!」
おそれをなした背広組は肩をすくめ、「ハイわかりました・・・」

伴に新聞を見せられ、こいつはケッサクだ、と笑うフェンス外の飛雄馬。
「だって、俺は今球ひろいをやっているんだぜ、オズマのやつ可哀想に・・・」
そこへボールが飛んできて、「おい星、それ取ってくれ」
「ハーイ♪」となんだか球ひろいが楽しくなっている飛雄馬ww
憂い顔の伴の上空を、オズマを乗せたJALのボーイングが飛んでいく――
長屋では、一徹が真っ暗な部屋の中で、異様な闘志を燃やしていた。

「いよいよ時は来た――飛雄馬よ、絶望とやらの暗い穴の中で、ひととき羽を休めているがいい」

テーブルをずらすと昼間刺した木刀が・・・

「しかしもう勝負は始まっている!」
デヤーと木刀を抜いて、

「男一徹、血みどろの死闘を挑むぞ!」

発火したwwww
来日したオズマは、飛雄馬の父である一徹のコーチ就任に激しく反発。さらに多摩川で腑抜けて球拾いをする飛雄馬の姿を見て絶望し、帰国を宣言する。しかし一徹は、オズマの打球方向を100%予期する実演で、フォームの致命的な欠陥を証明。「考えること」を要求されたオズマは一徹の軍門に下り、竹刀が飛び交う地獄のシゴキに身を投じるのだった。(第106話|鬼コーチ一徹の誕生)




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