【実況】巨人の星 ※毎週金曜2話更新

第104話|おちゆく星

「ダメなんです、力が抜けて・・・」 【実況】巨人の星 ※毎週金曜2話更新
「ダメなんです、力が抜けて・・・」
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【前回(第102話|落日の悲しみ)のあらすじ】
ネット裏の沖医師に動揺して途中降板した飛雄馬。美奈の危篤を知り診療所へ激走するもすでに遅く、美奈は帰らぬ人に。飛雄馬は絶望のあまり血だるまとなって夜の山を転げ落ちる。

しかし沖先生の態度は冷たかった。
「君は感傷的になっているだけだ。そんなことで務まるような職場じゃないんだよ・・・」
「わかっています、力仕事には自信があります!」
バカ!と先生は一喝し、
「それだけ元気があるなら、なぜ野球をしない!」←ナイスなツッコミ

だが飛雄馬は、「だめです、それは・・・」

だが飛雄馬は、「だめです、それは・・・」


「日高君が聞いたら泣くぞ! 大リーグボールが投げられるようになってから来たまえ!」
だ、大リーグボール・・・!

だ、大リーグボール・・・!

「やっと生きる道を見つけたと思ったのに・・・」
すごすご去っていく飛雄馬だった。
案じた沖先生は、翌朝旅館に行ってみたが、今朝早くお発ちになりましたと聞いて逆に安心する。

しかし多摩川グラウンドには飛雄馬の姿はなかった。

一人でサインの練習をしている伴

一人でサインの練習をしている伴

このとき、飛雄馬が宮崎から姿を消してからすでに1週間以上がたっていた。
明子への電話を盗み聞きした記者がつぶやく。
「記事にすれば、星君が読むかもしれませんよ・・・」

記事に驚く沖先生「見損なった、わかってくれたと思ったのに!」

記事に驚く沖先生「見損なった、わかってくれたと思ったのに!」

記者に囲まれた川上「(クビも)ありうるかもしれません」
伴「わしは信じているぞ、決して軽はずみな真似はするなよ!」

お前は一体どこにいるんじゃい!

お前は一体どこにいるんじゃい!

海岸などで聞き込みを続けていた沖先生は、「タズネアルクモサガシアタラズ」と伴に電報を打つ。

球団首脳部の緊急会議で川上が突き上げをくらう

球団首脳部の緊急会議で川上が突き上げをくらう

「探さない、補強しない、もちろんクビにもしない・・・これじゃ堂々めぐりだ」
「困りますねえ、監督がこれじゃあ」
「現実にどうするんです、このままペナントレースに入るんですか?」
「それはやむをえんでしょうな」
針のむしろの川上はようやく口を開いて、
「私は星に期待しているんです。あることに真剣に打ち込む男は、勝負にも強いはずです(キリッ)
(球団フロントが「ペナントレースどうすんの!?」と大焦りする中、完全ノーガードで待ち続ける川上のメンタルの太さ、さすが打撃の神様・・・)

そしてようやく、沖先生が美奈の墓前で飛雄馬を発見した。

がっかりしたなあ、君には!

がっかりしたなあ、君には!

「ダメなんです、力が抜けて・・・」

「ダメなんです、力が抜けて・・・」

「当たり前だよ、こんなところにウロウロしていたら!」
「なにかここで、野球に代わる新しい生きがいでも見つけて・・・」

ばかーっ!

ばかーっ!

「許してください、死ねばよかったんです」
「死ね! 今からでも遅くはないよ」
先生は冷たく言い放つ。
「だが、この宮崎で死んでもらっては困る――多摩川で、死ね!」

た、多摩川で・・・

た、多摩川で・・・

――こうしてついに飛行機に乗った飛雄馬であった・・・
「さよなら、美奈さん・・・・」

そして多摩川グラウンドに姿を現わしたユニフォーム姿の飛雄馬。
伴は喜ぶが、「俺は死にに帰ってきたんだ・・・」
そして川上に頭を下げると「帰ってくればそれでいい」と川上は短く答える。
「せめて給料を下げてください」と飛雄馬は食い下がるが、
「それは球団が決めることだ」と言って、監督はくるりと背を向けた。

飛雄馬に手を振りほどかれた伴が「どこへ行く、星!」と叫ぶと、
「外野だ・・・球拾いをするんだ・・・」
追いかけようとする伴を川上は「あれでいいんだよ」押しとどめる。
「生まれ変わるには、時間がかかるのだ・・・」

(ちゃんと飛行機に乗って帰ってきて、きっちりユニフォームに着替え、律儀に川上監督に挨拶してから外野の球拾いに向かう飛雄馬。根が真面目すぎて涙ぐましい。)

【次回予告】
飛雄馬の救済を願う明子や伴を、一徹は「敷居をまたぐな」と冷酷に突き放す。実はすでに中日のコーチに就任し、アメリカで暴れるオズマを日本へ呼び寄せていた一徹は、当の飛雄馬が球拾いに馴染んで腑抜けているのをよそに、長屋の暗闇で木刀を抜き、実の息子を打倒する狂気の死闘を開始する。(第105話|オズマの執念)

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