【前回(第102話|落日の悲しみ)のあらすじ】
ネット裏の沖医師に動揺して途中降板した飛雄馬。美奈の危篤を知り診療所へ激走するもすでに遅く、美奈は帰らぬ人に。飛雄馬は絶望のあまり血だるまとなって夜の山を転げ落ちる。
ネット裏の沖医師に動揺して途中降板した飛雄馬。美奈の危篤を知り診療所へ激走するもすでに遅く、美奈は帰らぬ人に。飛雄馬は絶望のあまり血だるまとなって夜の山を転げ落ちる。
「いずこえ」(いずこへ)とは、こちらが言いたい台詞である。
しかしまあ長い長いオフシーズンであることよ・・・
*
――教会の鐘が鳴り、美奈の葬儀が行われる。

これが美奈の両親なのかしらん

伴も事情を聞いたらしい
診療所で世話になった人たちが一輪ずつ百合を差し入れて、別れを告げる。

何も答えない美奈

今さらのデートシーン追加
そして山村暮鳥とコクトーの詩・・・

初めて一人で診療所を訪れてワーイの図
何も言葉が出てこない・・・だがこれだけは言う!
この別れの花とども、俺は君に青春をあげてしまう! もう女の人なんか一生誰も愛さない! 俺の愛は・・・君と一緒に死んだんだ・・・

「星よっ・・・!」
また走りはじめた飛雄馬――今度はどこぞの住宅街である。
そして海岸で座り込み、いつまでも涙を流し続ける飛雄馬であった。
ようやくそれを見つけた伴が声をかける。
「下手な慰めは言わん・・・泣いた後は、わかっているよな・・・?」
*
翌日。2軍のバスは鬱々とした飛雄馬を乗せて宮崎へ。

「なんじゃと、汽車に乗らんじゃとっ!」
「もうしばらく宮崎に残りたい、俺の青春を埋めていくこの地に・・・」
そういう言い方をすると、単におセンチなだけになってしまう。と思って見ていると、
「気持ちはわからんでもないが、それじゃあまりめめしすぎやせんか」
伴も同感のようだった。
「そんな身勝手なことをしたら、クビになる可能性も・・・」
「クビにするなら、すればいい・・・」
伴は手を合わせて説得するが、飛雄馬は宮崎の街へ消えていったのである。
(なんでバスには乗ったんだ)
*
砂浜に座って夕陽を眺める飛雄馬。
「君という太陽の日の出は、もう永遠にないんだ・・・」
次に、診療所への山道を登ったかと思うと、できるなら永遠にこの山にいたい!と地面にばったり倒れ伏した。
すると、そこへ沖先生に助けを求める村人のおばさんがやってきた。
山崩れで夫が木の下敷きになったのである。

岩をどけようと懸命になる飛雄馬
老人は無事助かったが、沖先生の見立てでは「ガス壊疽」を起こしかけているらしい。
「それがないと両脚を切断しなければならん!」

ええっ
飛雄馬は、宮崎の大学病院で血清をもらってきてくれと頼まれる。
沖先生は依頼状を飛雄馬に渡し、「2時間待つ!」
・・・で、ほうほうのていで飛雄馬が戻ってきたのはシリツが始まる寸前だった。
かくして父ちゃんは助かり、飛雄馬は充実感でいっぱいに。
「そうだ、俺は美奈さんになろう! 第2の美奈さんに!」

巨人の星とは思えない幕切れになってる・・・
【次回予告】
「第二の美奈」になろうとした飛雄馬だが、沖医師から「甘えるな、大リーグボールを投げてから来い」と一蹴され、再び失踪。美奈の墓前でウジウジする姿を見かねた沖に「死ぬなら多摩川で死ね!」と激烈な引導を渡され、ようやく帰京する。ボロボロの心で「死にに帰ってきた」と語る飛雄馬は、外野の球拾いから地を這うような再起を始めるのだった。(第104話|おちゆく星)
「第二の美奈」になろうとした飛雄馬だが、沖医師から「甘えるな、大リーグボールを投げてから来い」と一蹴され、再び失踪。美奈の墓前でウジウジする姿を見かねた沖に「死ぬなら多摩川で死ね!」と激烈な引導を渡され、ようやく帰京する。ボロボロの心で「死にに帰ってきた」と語る飛雄馬は、外野の球拾いから地を這うような再起を始めるのだった。(第104話|おちゆく星)




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