2011年のドラマドラマ2010年代のドラマ

犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜

3.5
水川あさみ(犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜) 2011年のドラマ
水川あさみ(犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜)

正式に本郷家のものになってしまったスカイだが、ペット禁止の自治会規則違反の件はどのように決着がついているのだろうか。

第6話「本郷家の試練は続く」

検査のためにスカイは開腹手術を受けるべきと奈良橋から告げられた勇次は、家族にそれを話すことができず独りで悩むが、窪田から妻のホスピス入りを聞いて思い切って家族に伝える。スカイは入院し、手術費用を稼ぐためにも精を出そうとした勇次と幸子だったが、勇次はクビになり、幸子も今月いっぱいで来なくていいと言われる。事情を聞いた川島は勇次に掃除夫正社員の口を世話する。そこへ奈良橋が検査の結果を伝えに来た…

ドラマタイトルの「180日」とはスカイの余命のことなのだろうか。
泉谷しげるの妻・大森暁美は抗癌剤治療を諦め、ホスピス転院の道を選ぶ。
終末医療というテーマがここに来てこのビンボ家族にのしかかるのだが、あいかわらずつましい生活ぶりで、さらに試練を与えるのはちょっと可哀想である。検査のためとはいえ、今回のスカイの入院費用は10万はかかるのではないか。
他人ごととは言え、ひやひやするのである。
初回で長男がつぶやいたように、スカイツリー完成までに本郷家が崩壊するとしたら、それは夜逃げしかないと思われるが、しかしまあ借金がないから、どうにかなるよきっと。

自治会のペット禁止の件は、ウヤムヤになったわけではなく、仕事をクビになった錦戸亮が出席して、どうするつもりかと詰問されていた。しかし錦戸はスカイが病気であると訴え、「それどころじゃないんです!」と強弁していた。こんなところだけ、いやに心臓の強い男である。

第7話「金がなさすぎ」

堀田が勤務する総合病院で正社員の清掃員として働き始めた勇次。しかし勇次は音楽の夢を捨てられていないのかもしれないという思いが幸子の心に引っかかる。検査入院していたスカイツリーが予定通り退院。ところが幸子はよそいきの格好でいそいそと出掛ける。そこへ奈良橋がスカイを連れて現れた。久々の再会に、眞子は大はしゃぎ! やがて幸子が帰宅した。勇次ははぐらかす幸子に思わず食ってかかり…!?

スカイの手術代は、先週予想した10万円ぴったんこであった。スカイは抗癌剤による治療を始めることになったが、犬もやっぱり禿げるのかしらん。
次回は水川あさみがナースの経験を活かしてスカイの腹水を抜いてやる、という展開になるかと思ったが、このドラマはどうも予想通りには展開しない感が強い。

しつこいのはビンボ描写である。
田口淳之介は、そんなお金がないなんてことが現実にあるの?という感じで、10万円をポンと渡そうとするのだが、水川あさみは、バカにしないでよ!と自転車で走り去ってしまう。
その足で向かったのは、紹介された昼カラスナックの店だったが、腹ボテなら最初からそう言いなさいよ!とクビになってしまう。
錦戸は懲戒解雇になったということで、退職金は出ず、といっても数年勤めただけではたいした退職金は出まいが、それより懲戒解雇ではハロワに行っても職が見つかるわけがない。
クライマックスではビンボエピソードが炸裂するが、「コンドームも金がなくて買わなかった…本当はあったのに」と言うのかと思うほど、ここへ来ての妊娠は非現実的である。
錦戸も錦戸で、小学生より遅く出勤して16時に終わる仕事なら、コンビニでも何でももうひとつバイトしろっつうの、若いんだから。
少なくとも、正体なくなるほど酒を飲む金などないはずである。

次週は最終章だということで、あと2回という意味だろう。
錦戸がミュージシャンデビューし、スカイの病気が治り、出産を終えた水川がナースに復帰して、ハッピーエンドにするつもりなのか(しかし180日の話だから、こういう展開にはならないだろう)、このまま気分だけハッピーで終えるのか、気になる。

第7話「エピソードは空中分解へ」

愛子と愛美の説得にもかかわらず太一は中野が待つ場所へ。そこで与えられた怪しい仕事に太一は戸惑いを隠せない。愛美は取材で児童養護施設を訪れ、職員・鳥井春奈の話で養子についての認識を変える。一方、白血病が再発した浩二は愛子に嘘をつき、家を一人で出て入院したが、国木を見舞った愛美と出くわしてしまう。浩二は愛美に事実を打ち明け愛子に口止めするが…。

斉藤歩大倉忠義に紹介した仕事は、水道水入りペットボトルを1本1万円で年寄りに売るという古典的な仕事だった。
こんな仕事をさせるためにしつこく嫌がらせをしていた理由は不明である。
お前なら稼げる、と言っていたので、このボトルのラベルデザインでもやらせるのかと思ったが、大倉忠義はただ年寄りに電話をかけるだけで、それもうまくできないので、チンピラに頭をはたかれていた。
さらに、淵上泰史とよりを戻すために子供をおろそうと思う、と酒井若菜に相談され、自分が父親になるからと言うのかと思って見ていたが、ただ励ますだけで何もしないのであった。
大倉の存在は、昼ドラ並みに視聴者の気分を左右するだけで、もはやドラマの本筋から離れており、まったく必要なものとは言えない。

白血病の中島健人は、海外での撮影のバイトに行くと田中美佐子に嘘をついて入院した。抗癌剤の治療が始まり、「グッドライフ」のわっ君と同じ帽子をかぶって(「犬を飼うということ」の大森暁美とも同じである)、わっ君と同じドナー待ちの状態に入った。
次回では、田中美佐子が我が身の安全を顧みずに骨髄移植を医師に迫るようである。

堀北真希が田中美佐子の出産に反対するのをやめて以来、ドラマは背骨を失い、急速につまらなくなっていく一方である。
ここまで見たので、最後まで視聴は続けるかもしれないが、レビューを書くのは今回で最後にしようと思う。

第8話「本郷家の問題はすべて金に起因していた」

眞子と大は夏休み返上でスカイの面倒を見る。勇次と幸子は大切な家族であるスカイを見守り、出来る限り一緒に過ごす時間を持とうと誓うが、団地自治会から12月末日までに退室せよと通告される。

水川あさみは田口淳之介から借りた50万円を返すために、レストランで田口とランチをする。
これがまた田口行きつけのフォーマルなレストランであり、水川は思わず、この料理を家族に持って帰って食べさせたいと思うと呟くと、田口は珍しい話を聞いたと言わんばかりに「そういうのっていいね」と感想を述べる。しもじもの暮らしは面白いのう、という感じだったので笑ってしまった。

水川は家に戻ると、まだ明るいというのに、すでに仕事を終えて帰宅していた錦戸亮がヴェランダの手すりに足をかけていたが、貧乏をはかなんで身を投げようとしていたのではなく、職場の先輩が新しく始めるという窓清掃会社の起業に誘われていたのだった。
これから会社を作るという話なので、当分は収入は期待しないでくれと言われており、そういう話をみだりに持ちかける相手も相手だと思うが、錦戸はすでにその気になっていた。
同じ清掃仕事の正社員をしているのに、そういった話に乗り気になる理由がよくわからないが、その会社が成功して大きくなれば幹部になれることが魅力的ということなのだろうか。水川は、男の人って仕事に自信がもてることがすべてなのよね、と言っていた。
要するに、錦戸は、人に見込まれたりすることに弱い性格なのである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました