『人間の証明』ってどんな映画?
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね――」
日米を股にかけて描く、宿命と愛憎のサスペンス超大作
ベストセラー作家・森村誠一の同名小説を、角川春樹事務所が巨大なメディアミックス戦略で映画化した金字塔的大ヒット作。
東京のホテルのエレベーターで刺殺された混血青年の不審死を発端に、戦後日本の闇、母子の歪んだ愛憎、そして日米捜査陣による決死の追跡劇が壮大なスケールで描かれる。
あらすじ
キャスト
棟居(麹町警察署刑事) - 松田優作
八杉恭子(ファッションデザイナー) - 岡田茉莉子
朝枝路子(郡恭平の恋人) - 高沢順子
なおみ(ホステス) - 范文雀
澄子(おでん屋の女将) - 坂口良子
ケン・シュフタン(ニューヨーク市警27分署刑事) - ジョージ・ケネディ
横渡(警視庁捜査一課刑事) - ハナ肇
新見隆(東洋技研部長) - 夏八木勲
ジョニー・ヘイワード(黒人青年) - ジョー山中(幼少期:山中ひかり[ジョー山中の実の息子])
ウィルシャー・ヘイワード - ロバート・アール・ジョーンズ
郡恭平(八杉恭子の息子) - 岩城滉一
中山静枝(中山タネの孫娘) - 竹下景子
オブライエン(ニューヨーク市警察27分署長) - ブロデリック・クロフォード
三島雪子(ハーレムの写真屋) - ジャネット八田
河西(刑事) - 和田浩治
下田(同) - 峰岸徹
草場(同) - 地井武男
山路(部長刑事) - 鈴木瑞穂
捜査本部長 - 山岡徹也
おでん屋の板前 - 姫田真佐久
おでん屋の客A - 大滝秀治
おでん屋の客B - 佐藤蛾次郎
大森よしの(八杉恭子の過去を知る女) - 北林谷栄
大森よしのの孫娘 - 西川峰子
渋江警部補 - 深作欣二
ワイドショーの司会者 - 小川宏
男性アナウンサー - 露木茂
女性アナウンサー - 三上彩子
喫茶店 エルザ館・ボーイ - 鈴木ヒロミツ
喫茶店 エルザ館・ウエイトレス - シェリー
ブティックの店主 - 今野雄二
デザインコンクールの司会者 - E・H・エリック
デザインコンクールのアシスタント - 奈三恭子
デザインコンクールの審査委員長 - 河村弘二
久之浜の警官 - 高並功
ホステス・君子 - 野川愛
ハイヤーの運転手 - 中島元
エレベーター・ガール - 島崎奈々
フロント課長 - 桐島好夫
女中 - 青木万里子
郡邸の女中 - 金井真喜子
若き日のウィルシャー・ヘイワード - アレキサンダー・イーズリー
今村弁護士 - 田口計
恭子のアシスタント - 大橋芳枝
霧積温泉旅館の女将 - 星美智子
霧積温泉旅館の番頭 - 相馬剛三
霧積温泉の警察官 - 室田日出男
霧積温泉の警察官 - 小林稔侍(ノンクレジット)
棟居の少年時代 - 石井明人
郡陽平の秘書 - 片岡五郎
監察医 - 河合絃司
棟居の父親 - 菅野忠彦
ロイヤルホテル従業員 - 中田博久
エレクトーン奏者 - 和田悦子
「たこ安」の女中 - 青木真知子
闇市の復員兵 - 角川春樹
闇市の警察官 - 玉井謙介
闇市の警察官 - 高月忠
ケンの同僚 - パトリック・ファクトリー
警部補 - フランク・シンプソン
ビリー - レニー・グローディン
受付の警察官 - フランク・ライアン
アダムス邸・警備員 - カールス・クリーブランド
アダムス邸・ドアマン - ジョージ・ガン
チャーリー - ルービンチャーチ・
拳銃売人のアシスタント - ドナルド・ホークス
バーテンダー - ジョン・マッカリー
ハーレムの少年 - ポール・メレス・ハント
警察官 - ソール・ウェイナー
仲間の黒人 - アレックス・プラマー
拳銃の売人 - ビル・サンダーソン
ドラッグストアの店主 - ジェームズ・ショー
ホテルのフロント係 - スタンリー・セイヤー
店主 - スタンリー・グリーン
店主 - P・J・シドニー
店主 - ボブ・オコンネル
酔っ払い - サム・シングルトン
酔っ払い - フラン・サリスバリー
酔っ払いの老人 - チャールズ・マクレガー
ロイヤルホテル セカンド・フロントマネージャー - 近藤宏、森村誠一
なおみが働くクラブのママ - 田村順子
ライオネル・アダムス(金持ち) - リック・ジェイソン
霧積温泉旅館の主人 - 伴淳三郎
小山田武夫(なおみの夫) - 長門裕之
那須(警部) - 鶴田浩二
郡陽平(八杉恭子の夫) - 三船敏郎(特別出演)
見どころ
松田優作×ジョージ・ケネディの日米豪華キャスト共演
長身で脚の長いスタイリッシュな刑事像を確立した松田優作と、ハリウッドの名優ジョージ・ケネディによる国境を越えたバディの本格捜査劇。
「読んでから見るか、見てから読むか」社会現象となったメディアミックス
角川春樹プロデューサーによる前代未聞の大スケールなテレビCM攻勢と大規模ニューヨークロケにより、興行収入・原作本ともに大ヒットを記録。
ジョー山中が歌う「人間の証明のテーマ」と西條八十の詩
「Mama, do you remember…」のフレーズで知られる切なく哀愁漂う大野雄二作曲の主題歌が、ドラマの悲劇性をより一層引き立てる。
感想
小学生だった私は、「読んでから、観」た。当時の森村誠一ブームはすさまじかった。
ジョー山中の歌が西条八十の詩(「帽子」)を訳したものだということを、たった今知ったのだが、以下のようなものである。
Mama Do you remember
the old straw hat you gave to me
I lost the hat long ago
flew to the foggy canyon yeh母さん 覚えてますか
僕にくれた麦わら帽子のことを
失くしてしまったんです ずいぶん前に
霧積の谷底に飛んでいってしまいましたMama I wonder
what happened to that old straw hat
Falling down the mountain side
Out of my reach like your heart母さん 今も考えるんです
あの麦わら帽子に何が起きたんでしょうか
落ちてしまったんです 山沿いの方に
もう手が届かない あなたの心のように…Suddenly the wind came up
stealing my hat from me yeh
Swirling whirling gusts of wind
blowing it higher awayとつぜん 風が吹いてきて
僕から帽子を奪っていきました
くるくる回りながら吹く突風で
帽子も高く舞い上がっていったんですMama that old straw hat
was the only one I really loved
But we lost it no one could bring it back
Like the life you gave me母さん あの麦わら帽子のこと
僕は心から大好きだったんです
でも失くしてしまい もう取り戻せない
あなたがくれた 人生のように…Suddenly the wind came up
stealing my hat from me yeh
Swirling whirling gusts of wind
blowing it higher awayとつぜん 風が吹いてきて
僕から帽子を奪っていきました
突然の突風で くるりくるりと
帽子も高く舞い上がっていったんですMama that old straw hat
was the only one I really loved
But we lost itno one could bring it back
Like the life you gave meLike the life you gave me
母さん あの麦わら帽子のこと
僕は心から大好きだったんです
でも失くしてしまい もう取り戻せない
あなたがくれた僕の人生何よりもかけがえのないものだった…
まあ、原作の最初の6行を意訳したもので、原文の「ええ 夏 碓井から穂積へゆく道で」といった詩的リズムが再現されているわけではないし、中盤の「若い薬売り」や後半の「ほんとにあの帽子どうなったでせう?」という畳みかけから結びまでも省略されている。
小学生にもわかるこの詩の「喪失感」が、森村の原作と、この映画には満ちていた。
『人間の証明』を観るには?
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『人間の証明』作品情報
監督 – 佐藤純彌
脚本 – 松山善三
製作 – 角川春樹、吉田達、サイモン・ツェー
音楽 – 大野雄二
主題歌 – ジョー山中「人間の証明のテーマ」
撮影 – 姫田真佐久
編集 – 鍋島惇
製作会社 – 角川春樹事務所
配給 – 東映洋画
公開 – 1977年10月8日
上映時間 – 133分
『人間の証明』の原作
ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、ナイフで刺された黒人が死亡した。棟居刑事は被害者がタクシーに忘れた詩集を足がかりに、事件の全貌を追う。日米共同の捜査で浮かび上がる意外な容疑者とは!?



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