新感染半島 ファイナル・ステージ

新感染半島 ファイナル・ステージの感想）

楽しみにしていた続編だが、完成度と創意は丁寧に作られた前作に及ばず。
ヨン・ソンホはマッドマックスにしてしまった（監督自らそう語っている）。
他に「AKIRA」と「ドラゴンヘッド」（漫画の方）を挙げていて、天才子役ドライバー（CGだが）子役イ・レの描き方がそうなのだろう。

主人公（カン・ドンウォン）が役立たずすぎて笑える。

新感染半島 ファイナル・ステージ　見どころ

ヨン・サンホ監督が手掛けた『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編だが、前作のキャラクターは登場せず、ウイルスが韓国全土に広がり、文明が崩壊した4年後の朝鮮半島を舞台に、新たな生存者たちの戦いを描く。

1. 広大な終末世界でのサバイバル
   前作が列車という閉鎖空間でのスリルを描いたのに対し、本作はゾンビによって壊滅した朝鮮半島全体が舞台。見渡す限りの荒廃した都市、昼夜を問わず徘徊するゾンビの群れ、そして生き残った人間同士の争いなど、広大なオープンワールドでのサバイバル感が最大の魅力。韓国映画界の美術・特撮スタッフが総動員され、荒涼とした世界観が圧倒的なスケールで作り上げられた。
2. 怒涛のカーアクションとゾンビチェイス
   ハリウッド映画にも匹敵する猛烈なカーアクション。カン・ドンウォン演じる主人公ジョンソクと、天才的なドライビングテクニックを持つ少女ジュニ（イ・レ）たちが、ゾンビの大群をなぎ倒しながら、改造車で高速チェイスを繰り広げる。韓国版「マッドマックス」のような、ゾンビを巻き込んだド派手なカーアクション。
3. 「新感染」シリーズのゾンビの進化
   音や光に異常に反応し、巨大な群れとなって襲い来る「野生化した」ゾンビたち。彼らを誘導したり、逆に利用したりする戦術も登場し、ゾンビ映画の新たな可能性を示した。
4. 人間対人間の対立と倫理
   半島を支配する非道な民兵組織「631部隊」の存在。ゾンビとの戦いだけでなく、極限状態に置かれた人間たちの欲望や裏切り、そして家族を守るための必死な行動が描かれる。
5. カン・ドンウォンとイ・ジョンヒョンの熱演
   カン・ドンウォンは、過去の過ちを悔い、失った家族の償いのために半島に戻る元軍人ジョンソクを演じ、クールなアクションと心の奥底に秘めた葛藤を表現。イ・ジョンヒョンは荒廃した半島で幼い姉妹を育て、力強く生き抜く「戦う母親」ミンジョンを演じ、その強さと母性が物語の希望となった。

トリビア・撮影裏話など

• ヨン・サンホ監督が描く「新感染ユニバース」の次のチャプターとして位置づけられている。前作の4年後を描きつつ、直接の続編ではない「スピンオフ」的な立ち位置
• 荒廃した都市の風景は、多くの部分が大規模なセットとVFX（視覚効果）。美術チームは「前作のレベルで満足したくなかった」と語っており、見渡す限りの死の世界を表現するために、細部にまでこだわった
• ゾンビ映画でありながら、カーアクションが大きな比重を占めるため、車両の改造や、その動きをリアルに表現するための撮影技術に多くのリソースが割かれた。少女ジュニの天才的な運転技術はCGと実写の組み合わせ
• ゾンビの動きやメイクに研究が重ねられ、より多様なタイプのゾンビが登場。音や光に反応するという設定を活かした、新たなゾンビの襲撃パターンも考案
• 新型コロナウイルスの影響で中止となった「第73回カンヌ国際映画祭」の「オフィシャルセレクション2020」に選出され、国際的にも高く評価された
• 前作が閉鎖空間でのサバイバルと人間ドラマに重きを置いていたのに対し、本作はオープンワールドでのアクションとサバイバルに重点を置いたため、前作ファンの中には、「前作とは雰囲気が違う」「ゾンビ映画というよりアクション映画」といった意見もあり、評価は分かれる

新感染半島 ファイナル・ステージ　あらすじ

謎の感染爆発で朝鮮半島が崩壊してから4年。元軍人のジョンソクは、脱出の際に家族を守れなかったことがトラウマとなり、亡命先の香港で廃人のように暮らしていた。そんなある日、彼は裏社会の人間から仕事の依頼を受ける。それは、今も完全封鎖されている半島に潜入し、大金を積んだトラックを見つけ出し、回収してくるというものだった。

新感染半島 ファイナル・ステージを観るには？

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新感染半島 ファイナル・ステージ　キャスト

新感染半島 ファイナル・ステージ　スタッフ