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犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜

3.5
水川あさみ(犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜) 2011年のドラマ
水川あさみ(犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜)
『犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜』は、2011年4月15日~6月10日の毎週金曜23:15-翌0:15にテレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で放送。主演は錦戸亮。

『犬を飼うということ〜スカイと我が家の180日〜』ってどんなドラマ?

家族と一匹の犬の絆を描いたヒューマンドラマ。錦戸亮演じる「ちょっと頼りないけれど優しいお父さん」と、水川あさみ演じる「しっかり者の母親」という本郷家のリアルな空気感、そして何よりポメラニアンのスカイツリー(愛称スカイ)の愛らしさに癒やされる。
東京スカイツリーが建設中だった当時の下町の風景、リストラや家庭の危機といったシビアな現実を乗り越えていく「家族の再生」がテーマ。吹越満や杉本哲太、泉谷しげるといったベテラン勢が脇を固めた。
スカイツリーが街の当たり前の景色となった今振り返ると、放送当時の少し切なくも温かい時代の空気感が蘇るように思う。

あらすじ

完成間近の東京スカイツリー近くの団地に暮らす崩壊しかけの本郷家はそれぞれに悩みがあるも、言いだせない4人家族。ひょんな事から犬・スカイツリー(通称:スカイ)を飼うようになり、それをきっかけにお互いに向き合っていく。

第1・2話「ビンボのリアリティ」

①東京スカイツリー近くの団地に暮らす本郷一家。中流機械メーカーの人事部で働く勇次は年配社員にリストラを宣告する役目。土下座の日々の中、上司・窪田松夫から思いがけないことを告げられる。本郷家には「夢の箱」という貯金箱があるが、お金はいっこうに貯まらない。パート勤めの幸子は節約の日々。ある日、眞子は動物愛護センターの車に乗せられるポメラニアンを追いかけるが…
②眞子が拾ったポメラニアンはスカイツリーと名付けられ、本郷家に仲間入りするが団地はペット禁止。管理人の聞き込みに本郷家はピンチに。昔のバンド仲間の川島に会った勇次は、幸子から犬の首輪を買うために渡された2000円をつい使ってしまい、それを補てんするために手が家族の貯金箱「夢の箱」に伸びる…。そんなある日、幸子は大の机の下から2000円のゲームカードを発見。大の告白に幸子の怒りは一気に爆発!本郷家にかつてない不穏な空気が流れ…!?

しかし、最近ではスカイツリーが出てこないドラマを探すほうが難しい昨今であるな。

今季は犬ものが多いと思って、犬が嫌いなわけではまったくないが、いつでも見るのをやめようと思いながら見始めたが、これは、とりあえず、犬が中心の話ではなかった。
「拾われたのは、私たちでした。」というのがドラマのキャッチコピーだが、主人公は家族であり、犬は狂言回しである。公式サイトには貧乏貧乏書いてあるが、どこにでもある30代の家庭であり、じつにリアリティがあると思った。どちらかの親が裕福でない夫婦なら、こうした台所事情はどこも似たりよったりではないだろうか。
中堅メーカーの人事部平社員の家庭というのは絶妙な設定だと思う。

ジョーカー」以来に見る錦戸亮も自然な良い演技をしているが、それにもまして水川あさみのお母さんがとても良い。
第1話では、動物愛護センターで「一匹だけ引き取るつもりか? ここにいる犬たち全部の面倒をみれるか?」と杉本哲太に錦戸の娘に説教するのに重ねて、リストラ業務について、吹越満が部下の錦戸の説教するのがおもしろかった。
いい脚本である。

錦戸の息子は、スカイツリーが完成する頃にうちの家庭はホーカイする、と予言している。伏線のなさそうなドラマではあるのだが、この予言は何かを意味しているだろうか。

第3話「家庭の危機すぐる」

幸子がパート先でたちくらみを起こし、同窓生・堀田が勤める病院に運ばれた。堀田は検査を受けた方がいいと勧める。勇次もパートを辞めるよう提案するが、収入を減らすわけにはいかない。一方、団地ではペット禁止にもかかわらず本郷家が堂々とスカイを飼い始めたことが大問題に。勇次の会社でも労組が猛烈な反対運動を展開し始めた。業を煮やした上司・野崎は勇次のクビと引き換えに窪田の懐柔を命じる。追い詰められた勇次が選んだのは…

錦戸亮はとうとう辞表を出してしまうし(吹越満はついにメガネ台をデスクの上に設置していたwww)、水川あさみは懐妊(これは意外な展開で、すっかりミスリードに騙された)、息子・大君は他の子とつるんで下級生のカード恐喝に加担しているという(と見えたが、恐喝されていたほうが息子なのか?)。
絶対絶命の本郷家で、身につまされること著しい。
会社を辞めた夫に、好きなようにしなさいと言えるかどうかが、妻の矜持であるかのように言われるが、水川は何のためらいもなく、「どうすんの?」と叫ぶ。
そりゃそーだろ、と思うが、こういった容赦なさがこのドラマのリアルなところ。

錦戸はまさか路上ライブで生計をたてるわけでもなかろうが、せめて会社都合で退職しないと、失業保険もすぐに出ないし、本郷家は2か月もしないうちに壊滅してしまう。
ひとごとながら気になるのである。
植え込みを荒らしたのは誰かといった小さな謎はもはや吹っ飛んでしまった。というか、犬を飼う話の比重が低いwww

第5話「スカイは不治の病だった」

勇次が早く帰宅できるようになり、家族全員で過ごす時間が増えて眞子は喜びを隠せない。ところが、スカイを探しているチラシに思わず無言になる本郷家。飼い主がいるからには返さないわけにはいかず、勇次と幸子は眞子を説得。ついに飼い主から電話が入り、慌てふためく本郷家。眞子は「スカイをください」とお願いすることを決意する。翌日。飼い主がスカイを引き取る約束の時間がやってきたが…

1回見逃してしまったら、錦戸亮は工事現場の人になっていた。長男のゲームカード問題も一段落してしまったらしい。
今回を観ていると、それまで勝手に遊びに行って留守がちだった大君は、なんだかずっと家族と一緒にいる良い子になっていたが、スカイの本当の飼い主が脚の悪い少年だったのを見て、眞子が「スカイをください」と言わずに黙っているのを見て、「なんでくださいと言わないんだよ!」とKYな発言をしていた。

さて、スカイは不治の病であったようだ。
今季は犬モノが多いのだが、いろいろな展開があるものだ。
本当の飼い主である三浦理恵子は、前脚の付け根にしこりがある、という杉本哲太が書いた手紙を読んで、大きな病院で検査をしてもらったところ、何か月しか生きられないと宣告された。
脚の不自由な息子をがっかりさせたくない三浦は、スカイを本郷家に返してくるのだが、それを何と息子に説明したのだろうか。また逃げ出してしまったなどと、あとを引く説明をするのも面倒なことになるし、本郷家に慣れてしまっているので、というのも納得してもらえなさそうだ。設定に無理があるような気がする。
次週からスカイの闘病生活が始まるようだ。

おたくの犬があそこで飼われていますよと三浦に匿名の電話をかけたのは、静香ちゃんママの森脇英理子だが、「名前をなくした女神」とちがって、森脇の演出はややコミカルになっているし、このドラマでは悪意をもつほうが応報的にばかを見ているようである。

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