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ゴーン・ガール

4.0
ロザムンド・パイク(ゴーン・ガール) 映画
ロザムンド・パイク(ゴーン・ガール)
『ゴーン・ガール』(原題: GONE GIRL)は、2014年公開のアメリカ合衆国のミステリー映画。監督はデヴィッド・フィンチャー、ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー、キャリー・クーン、キム・ディケンズらが出演。

『ゴーン・ガール』ってどんな映画?

鬼才デヴィッド・フィンチャーが、一見幸せそうに見える夫婦の実情を暴き出すサスペンス・スリラー。ある日突然妻が失踪し、それを捜す男の「妻が失踪した悲劇の夫」的な態度が批判を浴び、精神的に追いつめられていく。そして事件は思わぬ方向に…
2002年にバークレーで起きた「スコット・ピーターソン事件」がモデルとなっている。

あらすじ

ニックの妻エイミーが5回目の結婚記念日に突如、失踪してしまう。2人は完璧な夫婦のはずだったが、ニックは警察と過熱するメディア報道によって追いつめられていき、嘘やごまかしを重ね、不可解な行動をとるように。そんな彼の姿は人々に疑念を抱かせ、ニックがエイミーを殺したのではないかという憶測が飛び交うように。

感想

フィンチャーが本作にベン・アフレックを起用した理由は、その「作り笑い」にあったという。噂好きな近所の主婦に自撮りを強要され、ニュースショーで槍玉に上げられた、あの迂闊なニッコリ顔である。ジェニロペとの熱愛、破局、そして結婚、離婚(ふたりの子供は奇しくも双子である)をめぐりメディアに流れた彼の姿(ベニファーと呼ばれた)は、本作の愚かで欺瞞的なニックのキャラクターにたしかにマッチするようだ。

本作は共依存と支配の物語であり、ロザムンド・パイク演じる悪女エイミーがニックを憎悪しながらもその作り笑いに執着し、ニックもまた彼女を畏れながらも支配される環境を自分の場所として受け入れる。そもそもエイミーは母親の書いた絵本(?)「アメージング・エイミー」によって支配されていたし、ニックもまた双子の姉(キャリー・クーン)との近親相姦的な共依存関係にある。
弁護士のタナーや刑事のロンダが二人の問題を究明し、解決しようとするうちに、事態の複雑さを悟って明らかにドン引きしている。

これもまた支配的な人間であるデジーの首を掻き切って帰宅するエイミーは、悪女というより女モンスターそのものだ。ボンドガール出身のロザムンド・パイク(ピアース・ブロスナンの「007 デイ・アナザ・デイ」)は、稀代のモンスターを演じることによって女優としての地歩をかためたのである。

『ゴーン・ガール』を観るには?

『ゴーン・ガール』作品情報

キャスト

ニコラス(ニック)・ダン(バーの経営者) – ベン・アフレック
エイミー・エリオット・ダン(失踪した妻) – ロザムンド・パイク
デジー・コリングス(エイミーの元彼) – ニール・パトリック・ハリス
タナー・ボルト(弁護士) – タイラー・ペリー
マーゴ・ダン(ニックの双子の妹でバーの共同経営者) – キャリー・クーン
ロンダ・ボニー(刑事) – キム・ディケンズ
ジェームズ・ギルピン(巡査) – パトリック・フュジット
ノエル・ホーソーン(近所の住民) – ケイシー・ウィルソン
エレン・アボット(番組司会者) – ミッシー・パイル
シャロン・シーバー(番組司会者) – セーラ・ウォード
アンディ・フィッツジェラルド(ニックの浮気相手) – エミリー・ラタコウスキー
ショーナ・ケリー(捜索ボランティア) – キャスリーン・ローズ・パーキンス
メアリーベス・エリオット(エイミーの母親) – リサ・ベインズ
ランド・エリオット(エイミーの父親) – デヴィッド・クレノン
トミー・オハラ(エイミーの元クラスメート) – スクート・マクネイリー
ジェフ – ボイド・ホルブルック
グレタ – ローラ・カーク
マーリーン・ダン(ニックとマーゴの母親) – シド・ストリットマター
ビル・ダン(ニックとマーゴの父親) – レオナルド・ケリー=ヤング

スタッフその他

監督 – デヴィッド・フィンチャー
脚本 – ギリアン・フリン
原作 – ギリアン・フリン『ゴーン・ガール』
製作 – レスリー・ディクソン、ブルナ・パパンドレア、リース・ウィザースプーン、セアン・チャフィン
音楽 – トレント・レズナー、アッティカス・ロス
撮影 – ジェフ・クローネンウェス
編集 – カーク・バクスター
製作会社 – 20世紀フォックス、ニュー・リージェンシー・ピクチャーズ、TSGエンターテインメント
配給 – 20世紀フォックス
公開 – アメリカ: 2014年10月3日、日本: 2014年12月12日
上映時間 – 149分

『ゴーン・ガール』の原作

ニックは34歳、ニューヨークで雑誌のライターをしていたが、電子書籍の隆盛で仕事を失い、2年前に妻エイミーとともに故郷ミズーリ州の田舎町に帰ってきた。しかし、両親ともに高名な童話作家で、その人気児童文学シリーズのモデルでもあったニューヨーク育ちのエイミーにとって、この田舎町での生活は決して満足するものではなかった。
 そんななか、結婚5周年の記念日にエイミーが突如謎の失踪を遂げる。家には争った形跡があり、確かなアリバイのないニックに容疑がかけられる。次々とニックに不利な事実が浮上するなか、彼はみずから妻探しを始めるが、その一方で何かを隠すかのように嘘を重ねるのだった……。
 ニックの語る結婚生活と、交互に挿入されるエイミーの日記。夫婦双方の言い分からなるふたつの物語が重なるとき――。大胆な仕掛けと息苦しいほどの緻密さで描写される夫婦のリアルな愛憎劇、やがて浮かび上がる衝撃の真実とは――

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