『もうパパ!』ってどんなドラマ?
初恋まで撮られる日常から、18歳の娘が踏み出す──
吉田恵里香のオリジナル脚本を、池田克彦、植田尚の演出で連続ドラマ化。家族チャンネル「タラちゃんねる」で育った多良山紀子(原菜乃華)は、父・良詫(堤真一)と登録者100万人を目指してきたが、大学で吉良陽日(岩瀬洋志)に出会い、動画のために本音を飲み込む自分を見つめ直す。初恋までが番組企画化される中で、笑顔と言えない言葉がぶつかる。ASMRやライブ配信など動画企画のにぎやかさと、親子の距離がずれていく会話が見どころ。
あらすじ
18歳の大学生・多良山紀子(原菜乃華)は、家族系動画チャンネル「タラちゃんねる」の“怒りんぼ紀子ちゃん”として知られる存在だ。小学生のころ不登校になった紀子を笑顔にしたい一心で、父・多良山良詫(堤真一)が動画配信を始めたことがすべての出発点だった。以来10年、父娘はチャンネル登録者数100万人を共通の目標に活動を続けてきた。しかし現在の紀子は、バズる企画と数字を追いかける良詫の期待に応えようとして、自分の意見を言えずにいる。
大学で紀子は、配信者としての自分を知らないように見える先輩・吉良陽日(岩瀬洋志)と出会う。陽日は紀子にさりげなく手を差し伸べ、二人の距離は少しずつ近づいていく。幼なじみで人気配信者の佐々木俊也(塩﨑太智)は紀子の恋を気にかけ、デートの手助けをするが、陽日に対して次第に複雑な態度を見せ始める。一方、良詫は娘の初恋を「タラちゃんねる」の話題として扱おうとし、紀子が大切にしたい時間にもカメラを向けようとする。
父を嫌いになったわけではない。それでも紀子は、初恋を動画のネタにされたことをきっかけに、「タラちゃんねる」から卒業する決意を固める。良詫は“ナイスファーザー賞”の授賞式で卒業を発表することを条件に受け入れるが、残された2週間で登録者100万人を達成しようと、撮影予定を詰め込んでいく。紀子は陽日との約束や大学の友人たちとの関係を通じて、父が用意した“家族の看板娘”ではない人生を選ぼうとする。
キャスト
■主要人物
多良山紀子(大学生) - 原菜乃華
多良山良詫(父) - 堤真一
吉良陽日(先輩) - 岩瀬洋志
■紀子の関係者
佐藤まな(同級生) - 林芽亜里
小木双葉(同級生) - 星乃夢奈
勝次応助(同級生) - 加部亜門
岡大樹(同級生) - 大友一生
佐々木俊也(幼馴染) - 塩﨑太智(M!LK)
■その他
光田みつえ(マネージャー) - 円井わん
佐伯福子(良詫の元妻) - 矢田亜希子
感想
ファーストインプレッション
同じように父親がうざいドラマとして、ムロツヨシの「親バカ青春白書」(2020)を思い出した。娘(永野芽郁)を放っておけなくて同じ大学に入学してしまうムロツヨシは小説家だったけれど、本作の堤真一は売れないピン芸人だったらしい(タラちゃんねる開設の2016年当時)。
母親の不在も同じなのだが、「親バカ」では妻は病死しているのに対して、本作では「ママが家を出たり、伸び悩んだりしたこともあったけど」と冒頭のナレーションで原菜乃華が言っているので、離婚家庭のようである(今後その原因も明かされていくのだろう)。
「親バカ」で、永野芽郁がムロツヨシの過保護からなかなか逃れられないのに苛々したことを思い出したが、原菜乃華にとって、本作の堤真一はさらに手強いように見える。つまり単なる過保護ではなく、家族のビジネス化というあまり美しくないものがそこにあるのである。
『もうパパ!』を観るには?

\もうパパ!を観るならPrime Videoで/
※配信サービスは記事投稿時点のもので、配信が終了している場合があります


ご感想、ご意見をお待ちしています