戦後、プロの道を絶たれた一徹は、ヤケクソで、戦友・嶋清一投手が遺したズック製のボールで「魔送球」を生み出した。飛雄馬は「魔送球を超える超魔球」の完成に向けて決意を新たにする。
巨人-阪神の実況に見入る明子(やっぱり野球好きなのだ)。

花形の打席にドキドキ・・・

背後に活けられた花も、花形からの贈り物
巨人をくだした花形、インタビューで「君にかなう投手はいないねえ」と言われ、「いや、います。星君です」と雄弁をふるいはじめる。記者たちは「僕はこの話2回聞きましたよ」「贅沢言うな、俺はもう6回だよ」などと辟易。

黙ってテレビを切った明子は、もう何度目か、花形のメッセージを確認する
試合を終えた花形は、ミツルハナガタ2000を駆ってミナトヨコハマへ――

背後にマリンタワー
少年時代の話などする花形に、別な一面を見せてもらいましたわと応える明子。
「ぼくという人間が野球を離れたときにどんな人間か、あなたに見てもらいたかったのです」
花形は野球ロボットには言えない台詞をつぶやき、
「次の日曜に、会わせたい人がいるから家に来てほしい」
と言い出す。
「あら。どなたでしょう、私の知っている方・・・?」
明子はこういうコトに鈍いのか、それとも、わざととぼけているのか、答えを迫る花形を前に「・・・・」
無視かよwww
花形は諦め、
「じゃあ、またお電話します。そのときに返事を聞かせてください」
車で送ってもらってあっさりと別れると、すでに飛雄馬は多摩川から帰っており、花形のメッセージカードを見てニヤニヤしていた。
「こういうものは、ちゃんとしまっとくもんだぜ」
「ごめんなさい、あなたが二軍落ちしているときに・・・」
「何言ってるんだ」と飛雄馬は屈託なく、「ねえ、今日はどこに行ったんだい」
「横浜の港・・・」
「なるほど、ニクいな、やることが」
飛雄馬はうれしそうに、
「で、次はいつだい、約束したんだろう」
「日曜日にご招待してくださるんだって。なにか私に会わせたい人がいるんですって」
「そうら来た、あいつ真剣なんだな」
「まあ飛雄馬、どうして?」

「あいつが姉ちゃんに会わせたい人っていうのは、親父だぜ」
「お父さん・・・」
「そうだよ、姉ちゃんを親父に紹介しようって魂胆さ。あいつすっかり姉ちゃんにマイってるな」
「そんな――花形さん、私といるときはいつもと変わらないわ。ちゃんとしててよ」
さっきは別な面を見たとか言っていたくせに、照れてごまかす明子である。
「そんなものかな。姉ちゃんの手ぐらい握ったってよさそうなものなのに」
「まあ飛雄馬!」
明子が大照れすると、
「姉ちゃん、今度こそ幸せをつかんでくれよ!」
飛雄馬は明子の肩に両手をかけ、
「人間らしい生活をするんだ。あんな良い男、そうざらにいるもんじゃないぜ!」

食事の支度ができないわ
と手を払いのけて、ことさらに平然とした素振りをする明子であった。
飛雄馬はしつこく、洋服を作ったらどうだとか、あいつのうちはきっと洋食だからフォークとナイフの持ち方はわかるかとか、心配しどおしに。
(お前は娘を嫁に出すオカンか、お節介な親戚の叔父さんか)
と思ったら、花形が記者に言っていたことを明子が披露した途端、今度はたちまち蒼くなり、

花形のやつ・・・
大リーグボール2号が完成したら、花形が明子のことなど眼中になくなるだろうと予想したのである。
「どうしたの?」
「姉ちゃん、俺の大リーグボール2号が完成に近づいている・・・」
「まあそれはよかったじゃないの、今度はどんな球?」
「消える・・・そうだ、球が消えるんだ・・・!」
飛雄馬はがっくり腰を落として、
「姉ちゃん、早く花形をつかまえてくれ!」

やめてちょうだい!
「私のことは自分で考えるわ。あなたがとやかく言う問題じゃありません」
翌日から、練習に身が入らなくなった飛雄馬がとうとう多摩川にも来なくなったので、伴は喫茶店で明子に相談する。

と明子は伴の手を握った・・・
*
そして日曜日、花形邸――

明子を手ぐすねひいて待っている花形父子

渡すはずだったネックレス

明子は出ていってしまった
大リーグボール二号の完成の
ためにしばらく私は貴方と
はなれて暮すことに決めました
お元気で飛雄馬へ
明子
やってきた伴は、明子の言葉の意味を悟り、明子を追おうと取り乱す飛雄馬に

ばかっ
「もうこうなったら***でも許さんぞ、どけっ」と飛雄馬。
メクラにしたのは手前じゃねえかww
そこに仕立屋が注文した服を持ってくる。
「姉ちゃんのばか・・・着たかったろう、行きたかったろうに・・・」
そしてやる気を取り戻した飛雄馬は、多摩川での特訓を続け、ついにボールが消えたのだった。
文字通り、血と汗と「身内の不幸」を糧にして育っていくのが大リーグボールという魔物。この魔球を引っさげて、飛雄馬はいよいよ一軍のマウンド、そして一徹・オズマ・花形・左門らの待つ戦場へと復帰することに――
飛雄馬と離れて暮らすと一徹に告げるついでに、明子は「まりつき少女」「消える魔球」という超機密情報を一徹&オズマ(なぜか同席)に暴露。一方、飛雄馬は川上監督と「消える魔球」で勝負し、一軍復帰を認められた。オズマはワンバウンド投球だとバカ推理を披露するが、一徹は「ルール上ボールになるわ!」と一蹴。しかしついに2号の真のからくりが閃いてしまうのだった。(第127回|テストされる川上監督)




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