花形は父に引き合わせるため明子を家に招待するが、弟の魔球完成の障害になると明子は誘いをキャンセル。飛雄馬は姉の自己犠牲を知り涙を呑んで消える魔球を完成させる。
中日球場の一徹を訊ねる者があった。食堂に行ってみると――
「なんだ明子か」「暫くですわね、お父さん」
「オウ、ボスのお嬢さん・・・」

「実は私、当分飛雄馬と離れて暮らすので一寸断りに来たのです」
「ケンカでもしたのか、ん?」
「飛雄馬が私に気を遣い過ぎて、野球の鬼になりきれないのです」
「どんな事情か知らんが、あいつがはたに気を回すゆとりがあるとはおかしな話じゃな、のうオズマ」
「そうだボス、その通りだ!」
変なコンビなのである。てゆか、なんでオズマはこの席に同席してるの??
我慢ならなくなった明子はきっとなり、

「飛雄馬を侮らないで!」
「もう大リーグボール2号は完成するのよ! マンションの屋上で毬を突く少女からインスピレーションを得た消える魔球なのよ!」
いくらなんでも、細かく暴露しすぎであるwww

「ハッ」(遅い)
顔を見合わせるオズマ=一徹だったが、
「今の話で、大リーグボール2号の正体がおぼろげながら見えてきた!」
いまさらながら、ずいぶん難しい日本語を使う黒人である。
「ほほう、どう見えてきたのかな。聞かせてもらおう」
明子は耐えきれず、「やめて、もうやめて!」
同じ頃、後楽園で試合を終えた川上のもとを、飛雄馬が訪ねていた。
「二軍落ちしたお前がなぜここにいる! ことと次第によっては許さんぞ!」
吠える川上(まだ徹夜で考えた策を反故にされたことを根に持っている)。
「さからってまでお約束した大リーグボール2号を・・・完成しました!」
飛雄馬は、さっそくこの場で川上に勝負をしろというのである。
往年の打撃の神様になんてことを言うんだ、と周囲はあきれ顔。
かなり頭に来ているらしい川上、素振りをしてやる気満々になる。

そしてボールは消え・・・

ああっ

そしてホームベース上で現れる
「なぜ消えた・・・消えたと思ったが、わしゃ夢を見てたのかな」
「厳しくも素晴らしい現実ですよ、監督さん!」
と伴は得意満面である。
一軍のメンツも信じがたい表情だが、
「チョウさん、集団催眠というのがあるそうですよ・・・」
と、王がどうでもいい豆知識を披露する。
2球目――川上はボールが現れたところにバットを振るが、これは間に合わない。
3球目を投げようとする飛雄馬に、川上は「ちょっと待った!」
一軍全員でボールを改めるが、何の変哲もないただのボールである。

そして3球目――川上はボールが消える延長線上でバットを空振り
あまりのことに蒼ざめる一同であったが、
川上は「消える魔球の理論的裏づけを聞かせてくれるだろうな?」と要求。

フム・・・なるほど、アそうか・・・
すっかり感心した川上は、
「星――約束通り、今から一軍復帰を許そう!」

聞いてねえしwww
うさぎが餅をついているほうが夢があっていい、と俺などは思いやすい。
しかしあえて夢を砕き、極めつくしてこそ人類の進歩がある!
俺も極めつくしてみよう、アポロ11号ならぬ大リーグボール2号を!」
(「アポロ11号」ポエムを呟く飛雄馬が熱い)
「星よ、何をブツクサ言っておった!」
駆け寄った伴は、ようやく、包帯を解いたのである。
一方、中日球場では、オズマが「大リーグボール2号」を実演しようとしていた。
ヒントは、
- 少女の鞠つきからヒントを得たこと
- 捕手の伴宙太が練習中に両眼を負傷したこと
- その負傷を球医がふしぎがるあまりに巨人担当の記者に突きとめられたこと
- 1号の時のような拳闘や剣道などやらず、ひたすらピッチングに専念していたらしいこと
- 球が消える魔球らしいこと
あれっ、明子が言っていないことまで含まれているぞww
「オズマよ――ヒントから推理し、実演までしようとは、頭脳的にもだいぶ進歩したようじゃの」
「お父さん!」
自分のせいでバレバレになったことを後悔した明子は、止めるのに必死だが・・・

ふんっ
しかしオズマが「魔球の正体はこれだ!」と自信満々で投げたのは、ホームベースの手間でワンバウンドするボールであった。
「今のが大リーグボール2号の正体だというのか!」
「そうだ、ヒューマ・ホシはそれをもっと巧妙にやるのだ」
- ワンバウンド→少女の鞠つき
- ワンバウンド→土煙で伴が両眼を負傷
- 球医がフシギがった→風のない日なのにおびただしい土が目に入っていたから
- 完成までが短かった
だから、球医の話とか今までになかったと思うヨ
自分の推理の切れ味に得意満面のオズマを、一徹が評していわく、
「だがそれはせいぜい、野球を知らぬ明子あたりを脅かすだけの幼稚園の推理だ」
「なにぃっ、幼稚園だと!」
「お前は運動神経は天才だが、おつむのほうは可哀想なほど単純じゃな、ワッハッハ!」
「笑うな! 俺たち黒人は笑われるのがキライだ!」
「笑われとうなかったら、このわしが育てた巨人の星をなめるでない!」

ワンバウンドしたら痕が残る!
「それにバウンドしたらボールじゃ!」
「エッ、ルール上もストライクを投げながらボールが消えると?」
奇跡だ、怪談だ!と恐ろしくなったオズマは「ヒューマ・ホシはボスの子供だが、ボスは俺の味方だな?」と念を押す。
「むろんじゃ」という一徹の言葉を聞いて安堵するオズマ。
「それに単純、バカ呼ばわりしたが、今のお前の態度は嫌いじゃない」

お父さん、やっぱり時々いいこと言うわ・・・
(こんなことを思うゆとりができたのも、オズマさんの推理が間違っていたからかしら)
しかし一徹は、
「お前の推理の欠点を指摘しているうちに、わしはひらめくものがあった」
(まあ、早くも野球の鬼が!)

ハヤブサに変身する一徹だった(なんで?)
姉ちゃんのうっかりリークとオズマの迷推理のおかげで、「……待てよ? 痕が残らず、ストライクゾーンを通り、なおかつ消える球とは……!」と2号のカラクリへの正解ルートが開通。一徹の頭脳は早くも2号攻略の真理に辿り着くのか?
中日戦、川上監督は飛雄馬をリリーフ起用していきなり実戦に投入。大リーグボール2号がバッター手前で完全に消滅すると、オズマは恐怖でガクブル状態になり、呆然とした二塁ランナーもタッチアウト、オズマは「ボス!俺は気が狂いそうだ!」と絶望。歓喜する巨人ベンチだったが、一徹は「策がある!」と宣言。飛雄馬は「そんなちゃちなものではない!」と強気を見せるが……。(第128回|必殺の大リーグボール二号)



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