映画1992年の映画1990年代の映画

地獄の警備員

4.5
久野真紀子(地獄の警備員) 映画
久野真紀子(地獄の警備員)
[スポンサーリンク]

そしてまた12課を作ったとされる、人事部長の長谷川初範という人物が謎である。これは映画的には、松重豊から久野真紀子を守る役割の人なのだが、昼間は個室で寝ており、仕事をしている様子はない。12課メンバーに対する評価はボロカスで、「12課の運命はきみ次第だ」と久野に熱く語ったりしている。

一方で、ビル警備室にも新人が入る。それが元力士の松重豊である。
松重の名は初代豊山に因んだものらしいのだが、大男ではあっても、元力士には見えない痩身で、当時の松重は、蜷川スタジオもやめ、職人として暮らしていたときに本作のオーディションを受けたらしい。

松重は内藤剛志など警備員仲間から殺していく。さんざん殺しまくった松重と長谷川初範が出くわすシーンがある。どうなることかと思っていると、

長谷川初範(兵頭)
長谷川初範(兵頭)

君か。噂はかねがね聞いていた。それにしてもこれはまたひどいな。自分がやってることがわかってるのか? え?

松重豊(富士丸)
松重豊(富士丸)

……

長谷川初範(兵頭)
長谷川初範(兵頭)

わからないんだな。よーし、要するに君は頭がおかしい。今から警察を呼んでくる。(手をクイクイして)鍵を貸してくれ。

松重豊(富士丸)
松重豊(富士丸)

……

(長谷川、ワゴンを松重のほうに滑らせて、)

長谷川初範(兵頭)
長谷川初範(兵頭)

じゃ、こうしよう。ワゴンの上に鍵を乗せろ。そしたらもう君は行ってもいい。

(松重、鍵をワゴンに乗せるが、ひっくり返して)

松重豊(富士丸)
松重豊(富士丸)

取りに来い。

長谷川初範(兵頭)
長谷川初範(兵頭)

(取りに行けないので)仕方がない。どこか出口を探すか。じゃあな。

(ポケットに手を入れて去ろうとするので、松重は仕方なく襲いかかるが、長谷川は防犯スプレーで松重を目潰しして逃げる)

という人を食ったやりとりになっており、かなり楽しい。

地獄の警備員を観るには?

[スポンサーリンク]

地獄の警備員 作品情報

監督 – 黒沢清
脚本 – 富岡邦彦、黒沢清
製作 – 中村俊安
製作総指揮 – 宮坂進、生駒隆治
音楽 – 岸野雄一
撮影 – 根岸憲一
編集 – 神谷信武
製作会社 – 日映エージェンシー、ディレクターズ・カンパニー
配給 – アテネ・フランセ文化センター
公開 – 日本 1992年6月13日
上映時間 – 97分
タイトルとURLをコピーしました