2011年のドラマドラマ2010年代のドラマ

悪党〜重犯罪捜査班

4.0
内山理名(悪党〜重犯罪捜査班) 2011年のドラマ
内山理名(悪党〜重犯罪捜査班)

今回は初回並に面白かった。やはり登場人物の設定が活きている回が面白いのである。

なぜか、石原裕次郎の“オイラはドラマー”の節で、「オイラはチャンピオン…♪」という謎の言葉を口ずさむ村上弘明は意味不明で、横浜という街の掃除のことを毎回口にするのが不気味である。
また、この神奈川県警の警務部長はいつのまにやら滝沢沙織の記者と懇ろになっており、風呂あがりの滝沢のガウンの合わせ目にタンブラーの氷を滑りこませ、「アンッ…カゲキなヒト…♥」と言わせたりしている。
ラストシーンでは、なにやら白湯の料理にエビチリを入れ、生卵を落としたものをかきこんでおり、こういった意味不明な過剰さがとても楽しい。

一方、鈴木浩介は相変わらず暴力団から情報を回してもらっているのだが、借りが加速度的に大きくなっている雰囲気があり、破綻が見えてきた。
鈴木は平山浩行が離婚(別居?)した妻に無言電話で嫌がらせをしているのを知っているし、たぶん内山理名が同居している男がパチンカスのDVだということも知っている。
また今回は梅沢富美男がドスを利かせるシーンがあり、これも楽しかった。

本編の比重を下げて、こういったサービスを増やしてほしいものである。

第5話

交番勤務の園山が刺殺された。同僚大垣が犯人と睨んだ里中に、大垣の身柄を抑えて引き渡すよう命じる前島。しかし二人の会話は森川明日香に盗聴されていた。大垣は行方をくらましたが、冨樫は里中を大垣に会わせ、前島と里中の会話テープを聞かせて、犯人は大垣ではなくもうひとりの同僚宮原だと言い放つ。宮原は少女たちを脅して売春させており、園山は宮原と話をつけようとして殺された。冨樫らは宮原をおびき寄せて自供させる。里中は宮原を前島には差し出さず、事件を公にした。その夜、前島は里中を好きにしていいと富樫に言う。富樫は植物状態の妻紀子の入院する病院へ…。
【ゲスト】園山徳次 – 木之元亮、宮原栄作 – 佐野圭亮、百瀬真奈美 – 有村架純、大垣友和 – 石垣佑麿

ゲゲッ、死んだ巡査は木之元亮だった。全然わからなかったぞ、ロッキー刑事。昔はあんなに手足が長く見えたのに、ちんちくりんのオッサンおまわりの役とは…しかし相変わらず芝居が下手だなあ。

今週も村上英明の芝居が面白すぎる。
煙草をくゆらせながらマリンタワー前のベンチにひっくり返って、サングラスをかけたまま小泉孝太郎に電話してきたときは、ついに堪えきれずに声を出して笑ってしまった。
なお、おいらはチャンピオン♪の続きは「あんたもチャンピオン♪」であった。
「浮気なドラマー」の節回しではなかったのは、著作権料がかかるからであろう。

今回のストーリーはなかば破綻しかけていて、悪徳警官と噂される木之元は善良な警官で、村上は、木之元が庇っていた悪徳警官の身元を抑えるよう小泉に命じる。何のためかはわからないが、警官の犯罪なので内々に処理しようとしている、ということか。
しかし高橋克典たちの調べにより、もうひとりの同僚が犯人だとわかり、小泉は村上の意に逆らって、これを公に逮捕してしまう。
それで警察の威信が失墜して…というくだりがないと、村上がなぜ小泉をバカ呼ばわりするのがピンとこないし、そもそも村上は、上に書いた通り、まじめにことに当たっているようにはとても見えない。
木之元が悪徳警官なのではないかとネットに書きこまれるくだりや、不良少女・有村架純のエンコー話などまったく不要だし、それ以上に村上の怪しい芝居もまた不要なのだが、あえてこれらを混淆状態で放置することによって、わけのわからない横浜の空気が立体的に醸し出されているように感じた。
一種、映画的なやり口と言えるのかもしれない、と書いてみる。

第6話

覚醒剤の密売に関わる黒紅コーポレーションの社員の刺殺体が見つかった。それが同棲相手・和也を拉致した一人と気づく玲子。里中は拳銃の不法所持・密売で服役していた酒井社長と対面。12年前、拳銃の密売組織を追っていた富樫は妻・紀子を襲われて酒井に発砲。紀子は屋上から身を投げて植物状態になった。前島は「黒紅コーポレーションに関わると、横浜港町署や富樫君の古傷が痛むことになる」と里中に忠告。玲子は和也に船のチケットと金を渡して逃げるように指示し、和也が奪った覚醒剤を手に酒井の元へ走る。一方、前島から「黒紅コーポレーションと関西系暴力団の取引場所に、村雨組を乗り込ませろ」という指令が柴田の携帯に。玲子は「刑事辞めます。これから男が盗んだ覚醒剤を返しに行きます」と富樫に電話。富樫はとぼける柴田を問い詰めて取引場所へ急行。そこへ紀子が息を引き取ったという連絡が。取引場所に到着した玲子は、覚醒剤が半分しか入っていないと言われて唖然。そこへ現れた里中たちに一同は取り押さえられ、許しを乞う酒井の太腿を富樫は撃ち抜く。玲子は和也に銃口を向け、「二度と私の前に現れないで」と言って和也を逃がした。富樫は「死ぬまで刑事続けろ」と玲子に言葉をかける。前島の逆鱗に触れた石黒は資料課に左遷された…。

このドラマ最大の謎である「おいらはチャンピオン♪」の続きが明らかになった。

おいらはチャンピオン(チッチッチッ、チッチッ)
お前もチャンピオン(チッチッチッ、チッチッ)
俺たちいつも一緒さ
永久の命を
おいらはチャンピオン…

チッチッチ、というのが、たまらなくおかしい。

もはや村上弘明が気になりすぎて、ドラマの筋が頭に入ってこないのであるが、今回の筋は内山理名のDV彼氏のカスぶりが明らかになるというものだった。といっても、意外性は何もなく、ここまで引っ張るほどのものではなかった。
カスを殴る高橋克典に「私の男を殴らないで!」と銃口を向けて逃がし、「私、クビですね」としょげる内山に、「いや。お前は死ぬまで刑事を続けろ!」と言う高橋という、他のドラマでは考えられないようなぶっとんだシーンではあったが。。。

次回はキノコ(鈴木浩介)が悪党チームから転げる話とのこと。

最終回

里中の留守中に自宅に上がり込んだ前島は、駆けつけた富樫と里中に「今回の事件から手を引け」と脅し、「俺に牙をむくと大切なものを失うことになる」とすごむ。富樫は全寮制の学校に行くと言い出した娘ののぞみを止めずに突き放す。翌日、富樫たちの不正を告発する怪文書が公となり署内は騒然。第四係は謹慎を命じられ、藤堂殺害事件は猪原ら第一係が引き継いで、明日香の殺害未遂は単なる事故と片付けられた。すべては前島の仕業か――!? 富樫は憤る玲子や山下に「手を引く」と宣言。明日香の入院先を訪れるが、石黒が見張りを申し出る。街中で襲われた冨樫は柴田と撃退、明日香を襲ったのは藤堂秘書・岩村だと柴田から聞かされる。藤堂を殺したのも岩村か? 意識を取り戻した明日香は、岩村の背後に警察庁幹部や与党大物政治家がおり、前島にはもう後がないと語る。明日香を偽装転院させ、岩村の手下を捕らえた富樫たちは岩村を逮捕。その頃、前島は中華街で警察庁長官官房長の黒沢、与党元幹事長の白川、国交省幹部らとテーブルを囲んでいた。前島を脅す黒沢らに前島は日本刀を突きつけるが、そこに富樫と里中が到着。猪原も後から来て前島に手錠をかける。富樫は安心した黒沢らを恫喝。猪原は前島を殺そうとするが富樫に止められる。前島は行方不明になり、彼が握っていた政治家の不正証拠がマスコミに送られて検察も動き出すことに。それぞれの生活に戻っていった第四係の面々だったが、冨樫は突然腹を刺される。刺したのは玲子の元彼・西村だった。腹からこぼれる大量の血…。
【ゲスト】警視庁長官官房長 – 石丸謙二郎、民政党元幹事長 – 山田命郷、藤堂秘書・岩村 – 滝藤賢一、国交省政策局長 – 城西良太

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