リカ

リカ

2019年10月5日～11月30日に東海テレビ・フジテレビ系「オトナの土ドラ」枠で放送。小説シリーズの中から『リハーサル』『リカ』の2冊を原作とする2部構成で、ホラーサスペンスではあるがドラマ全体的に過度に刺激的な要素はある程度抑えられ、同時にリカや他の人物の心理面を強調する東海テレビお得意の「ドロドロ愛憎劇」。

感想

たしか角川ホラー文庫に入っていた原作は読んだことがあり、それから17年経つ。当時全盛だった出会い系をモチーフにした説教くさいモンスター物で、浅野ゆうこでドラマ化もされた。

今回、高岡早紀がしつこく「28歳です」と自己紹介するのにのけぞった視聴者は多いと思うが、本作は病院編と出会い系編の2部構成であり、後半の被害者である大谷亮平にバトンタッチした時点で、順当な年齢設定になるのではないかと予想する。
読まれているサバが、ほぼ原作発表時と現在との時間差に等しいからだ。

ただし、小池徹平編はスマホなど使っている現代設定だから、17年後だとかなりの未来設定になる。そのへんはどうするのか。
まさか28歳のままで押し通すのではあるまいな、と思うが（もしくは、あくまで28歳と言い張る異常な女ということなのか）、スポンサーがドモホルンリンクルだからどうなるかわからないｗ

高岡はアップに耐える美魔女で、思ったよりコワくならず、タクシーを走って追いかけるモンスターシーンなどを入れてみましたという感じで、この攻守ぶりを楽しむドラマだった。

あらすじ

雨宮リカ（高岡早紀）は、怪しげなマンションの一室でメイクを施し、左腕の不気味な痣を隠す。花山病院の副院長・大矢昌史（小池徹平）は、看護師補充の面接でリカと出会う。28歳を自称するリカは、豊富な経験と推薦状を携え、大矢を魅了する。しかし、看護師長の小山内（池谷のぶえ）は、リカの得体の知れない雰囲気に嫌悪感を抱く。病院長・花山大次郎（西岡徳馬）の判断で、リカは仮採用される。
病院で働き始めたリカは、大矢との仕事では優秀な看護師として活躍するが、他の医師にはやる気を見せない。大矢とのコンビネーションを発揮する一方、彼の廃棄した手袋をハーバリウムにして眺めるなど、奇妙な行動を取る。さらに、大次郎の看病を担当し、彼の心を巧みに操る。リカの理想を語る姿に大矢は不気味さを感じ、花山病院の雰囲気が徐々に変化していく。

リカを観るには？

キャスト

■第1部

■第2部

スタッフ

リカ　リバース

2019年版より過去の物語として、2021年3月20日～4月3日に同じ「オトナの土ドラ」枠にて放送。リカの母親である麗美を主人公とし、ベースとなった小説『リバース』には無かった、実の娘の家庭教師である宗像に対する一方的な片想いが追加された反面、父親・武士の死因や、後に小説シリーズでリカの重要な設定の発端となる結花の病気、そしてそれらによる新興宗教が絡んだ人間関係の著しい変化など、登場人物の設定が一部変更、または割愛されている。

感想

ファーストインプレッション

本作でデビューした原作者は、ホラー小説のオファーをすべて断ったとのことだが、結局「リターン」「リバース」「リハーサル」「リメンバー」と5作も書いている。そこまで引っ張る意味あるのか。

高岡早紀は今度はリカの母親役。
ひと癖ありげな家政婦に福田麻由子。あいかわらずうまい。

3話から最終回にかけて

山口まゆという子が結末になっているのだが、経験力不足で脱力。そこへ持っていく流れにも、前作とのつながりにも問題がある。自主制作か。

結局、福田麻由子（珍しい逆ギレ演技を見せる）が生かされていなかったので、がっかりした。

あらすじ

美しく華麗な主婦・麗美（高岡早紀）は、クリニックを営む夫・武士（小田井涼平）、双子の娘・梨花（田辺桃子）、結花（山口まゆ）と東京の高級住宅地に暮らしていた。だが、一見完璧な家族はある出来事をきっかけに一気に壊れ始める。

リカ～リバースを観るには？

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