人気絶頂だった観月ありさのオーラ(じゃじゃ馬ならしの感想)
93年の月9で、ソフト化されていない幻のドラマとのこと。
17歳の観月ありさはすでに人気絶頂にあり、2年前には小室ファミリーの歌手としてレコード大賞新人賞まで獲っていた。
誰の目にもわかる輝きを放ちながらも、性差を超える透明さがあり、「どの層に需要があるのかわからない」とも揶揄される(だから年末に放映した「奪い愛高校教師」は観月のあり方を侮辱している)。
このドラマに驚くほど時代性が感じられないのも、そんな観月的な空気のように思われる。
じゃじゃ馬ならし 見どころ
このドラマでの共演がきっかけで、中井は観月主演の『ヘルプ!』や『私を旅館に連れてって』などに友情出演している。他にもブレイク直前の内田有紀、いしだ壱成、武田真治、本上まなみ、三井ゆりらが起用された。珍しく悪役を演じた草刈正雄、西村雅彦といった熟練派で固められた。ソフト化は実現しておらず、テレビでの再放送なども極端に少なく、動画配信サービスでも配信されていない幻の作品として知られている。
- 豪華キャスト・多彩な人間模様
主演の中井貴一&当時17才の観月ありさの強力タッグ。ほか、いしだ壱成、武田真治、内田有紀、鶴田真由、本上まなみ、草刈正雄など、今も活躍する俳優陣が若々しい役で多数出演。 - 父娘の絆とちょっと背伸びした恋愛ドラマ
中井演じる隆一郎は、新妻の急死後に義理の娘・夏美(観月)と暮らし始め、父親として奮闘。設定はシェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」から着想を得たものの、“婚姻後の愛”や“父と娘の関係”を主軸にした珍しい構成。 - 挫折と再出発のテーマパーク構想
会社の陰謀で職も家も失った隆一郎が、夏美と共に夢だったテーマパーク「マーキュリーランド」の実現に奔走するストーリー。挫折からの復活、親子の絆、そして夢への挑戦といった普遍的なテーマが丁寧に描かれる。 - 音楽と演出のおしゃれさ
T‑SQUAREのテーマ曲(オーケストラ版)がドラマを彩り、奥慶一によるアレンジが高評価。『放課後』など同作家・演出チームが手掛けた世界観や舞台演出も随所に感じられ、爽やかだけど奥行きのある演出が魅力。 - 特に注目のシーン
- 初回で見せる、中井貴一と観月ありさの“父と娘”初対面の緊張と温かさ
- いしだ壱成&武田真治ら青春世代の友情や恋模様のエピソードが随所に
- 草刈正雄演じる取締役・久保田の巧妙な裏切りとそれによる失脚シーンが見応え十分
- クライマックスの“疑いからの解放”と“テーマパーク実現”に向けた走り出す瞬間の熱さ
じゃじゃ馬ならし あらすじ
山田隆一郎は社長の北原まゆみと結婚するが、まゆみは事故死。まゆみの娘・夏美と暮らすが、取締役久保田の陰謀で失脚し、アパート暮らしに。夏美の学費は匿名(実父・伊部真)の振り込みで賄われ、隆一郎はマーキュリーコーポレーションに復帰。久保田の商業開発を阻止し、夏美の実父が現れ、隆一郎は亮子にプロポーズするが、夏美は実父と暮らす決意を固める。しかし、隆一郎は夏美を止め、共に暮らす。久保田の息子や玉置亜矢の助けで商業開発を阻止するが、友人・清水直人が死亡。夏美は隆一郎に告白し、久保田は偽の帳簿で隆一郎を横領罪で逮捕。夏美と亮子の助けで無実を証明し、久保田は失脚。隆一郎は社長に復帰し、テーマパーク建設を目指す。夏美と隆一郎は結婚するが、物語は意外な展開へ。
じゃじゃ馬ならしのキャスト
山田隆一郎 – 中井貴一
北原夏美 – 観月ありさ
マーキュリーコーポレーション
久保田勝二 – 草刈正雄
川島良介 – 西村雅彦
金沢修二 – 金田明夫
杉村亮子 – 鶴田真由
高木 – 河原さぶ
生徒
久保田肇 – いしだ壱成
清水直人 – 武田真治
玉置亜矢 – 内田有紀
佐藤みゆき – 菊池あゆみ
西沢さとみ – 三井ゆり
秋野りか – 本上まなみ
P’s Dinner
マスター – 高杉亘
アンナ – 植田あつき
その他
伊部真 – 長谷川初範
蔵原圭三 – 塩見三省
渡部利夫 – 蛭子能収
植原社長 – 森本レオ
片寄院長 – 宮内順子
御厨理事長 – 入川保則
福山頭取 – 庄司永建
福山夫人 – 木村翠
鮮魚店の店主 – 神戸浩
上野耕平 – 阿久津健太郎
佐藤店長 – 佐戸井けん太
綿貫警部 – 平泉成
ビルメンテナンス会社の社長 – 梶原善
吉崎教諭 – 斉藤暁
山際専務 – 森下哲夫
刑事 – 鈴木義男
並木教諭 – 紺野まりえ
メイド – 夢野麿、紺野藍
横山秀子 – 小山田美里亜
山本清和 – 金子賢
牧師 – トニー・セテラ
男 – 寺島進
屈強な男たち – 野上彰、小島聡
じゃじゃ馬ならしのスタッフ
プロデューサー – 塩沢浩二、岩田祐二
脚本 – 神山由美子、
戸田山雅司、岡田惠和
演出 – 星護、木下高男、河野圭太
演出補 – 二宮浩行、高丸雅隆
音楽 – 奥慶一
主題歌 – 観月ありさ『君が好きだから』
テーマ音楽 – T-SQUARE『Tomorrow’s Affair』
製作 – フジテレビ
製作著作 – 共同テレビ
【完全ネタバレ】じゃじゃ馬ならし 結局どうなったのか
物語の終盤、それまで反発し合いながらも本物の親子のような絆を築いていた山田隆一郎(中井貴一)と北原夏美(観月ありさ)に、最大の試練が訪れる。
夏美の出生の秘密
物語の後半、亡くなった夏美の母・あゆみの隠された過去が明らかに。実は隆一郎はあゆみの再婚相手というだけでなく、夏美の実の父親ではないかという疑惑が浮上する。しかし、最終的には「やはり血縁関係はない」という結論に至り、二人は改めて「他人だけど家族」という絆を再確認することに。
久保田の策略と対決
隆一郎が務める会社の同僚でライバルの久保田(西村雅彦)らが、会社の乗っ取りや隆一郎を失脚させるための工作を仕掛けてくる。一時は窮地に立たされた隆一郎だったが、夏美や周囲の仲間の助けを借りて、誠実さと持ち前の明るさでピンチを切り抜ける。
旅立ちとそれぞれの道
最終回、夏美は自分の将来を見据え、海外(ロサンゼルス)へ留学することを決意する。ずっと二人三脚で歩んできた隆一郎との生活に終止符を打つ、自立の選択であった。
感動のラストシーン
成田空港での別れのシーン。お互いに素直になれず、最後まで言い合い(じゃじゃ馬らしいやり取り)を続けるが、最後に隆一郎が夏美を温かく送り出す。
数年後、留学から帰国した夏美が隆一郎のもとを訪れる。成長した夏美と、変わらない隆一郎。二人は以前のように軽口を叩き合いながらも、確かな信頼と愛を感じさせるハッピーエンドで幕を閉じた。


