映画1960年代の映画1966年の映画

けんかえれじい

4.0
浅野順子(けんかえれじい) 映画
浅野順子(けんかえれじい)
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また、アクションや会話の「間」を独特に扱った。
ケンカの前後に不自然なほど長い沈黙*を挿入し、観客に不安と期待を与えた上で、乱闘の最中は短いカットを連打し、暴力のカオスを強調する。阿久根が立ち上がる前の数秒は無音の静止であり、突如として殴打音が響く。この「静」と「動」の極端な対比が、緊張感を与えている。

暴力描写に明るいジャズや軽快なBGMを重ねているのも特徴的。
阿久根の屋上乱闘シーンでは、バップジャズのリズムに合わせて、拳の応酬がまるでダンスのようだ。通常なら緊迫した音楽が使われる場面で、軽妙なジャズを流し、暴力を現実感から切り離している。暴力そのものを描くのではなく、「若さ」「生存本能」「反抗」のメタファーとして配置した。
ケンカは青春の通過儀礼であり、殴る/殴られることによってしか自己表現できない不器用な若者たちとして撮影した。阿久根がひとり立ち向かうラストバトルでは、背後に瓦礫と夕陽を配置している。

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けんかえれじいを観るには?

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映画けんかえれじいのスタッフ

監督 – 鈴木清順
企画 – 大塚和
原作 – 鈴木隆
脚本 – 新藤兼人
撮影 – 萩原憲治
美術 – 木村威夫
照明 – 熊谷秀夫
音楽 – 山本直純
録音 – 秋野能伸
編集 – 丹治睦夫
助監督 – 葛生雅美
凝斗 – 高瀬将敏

けんかえれじいの原作


血気盛んな会津の旧制中学生が、毎日まいにち喧嘩に明け暮れる。集団を組織し、警察官とも丁丁発止の戦いを繰り消し、恋もし、失恋もあり。そんな青春時代を過ごした主人公の麒六は、やがて、最大の喧嘩に巻き込まれる。それは、戦争。
軍隊に入り中国戦線に赴いた主人公は、戦争という喧嘩に強烈な虚しさを覚える。上官のビンタ、憲兵の横暴、敵との戦い。そこには、かつて田舎で喧嘩に明け暮れていたときの爽快感もなければ、達成感もない。それでも、反抗もし、耐えもしながら小隊長にまで昇格した麒六だったが、破傷風に倒れ、死線をさまようなかで軍隊から脱走する――

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