JIN-仁-ってどんなドラマ?
日本のドラマ史に残るタイムスリップ・医療時代劇の最高傑作。大沢たかお演じる現代の脳外科医・南方仁が幕末の江戸にタイムスリップし、満足な器具も薬もない中で人々の命を救おうと奔走する。内野聖陽の圧倒的な存在感を放つ坂本龍馬や、綾瀬はるか演じる芯の強い橘咲、そして中谷美紀が二役で演じた野風と未来など、キャスト一人ひとりが当たり役で、脚本の森下佳子による緻密な物語構成と、MISIAの「逢いたくていま」や平井堅の「いとしき日々よ」といった主題歌も感動を盛り上げた。
第5話にして同クールの連ドラ初の20%超えを果たし、最終回は平均視聴率25.3%を記録。09年度連続ドラマの最高視聴率を獲得した(瞬間最高視聴率は29.8%)。東京国際ドラマアウォード、ギャラクシー賞、橋田賞など日本を代表する賞から、ソウルドラマアワーズ、カンヌMIPCOM・バイヤーズ・アワードなど海外の賞まで、現段階で33冠を達成している。
あらすじ
脳外科医の南方仁(大沢たかお)は、脳腫瘍を患った恋人で医師の友永未来(中谷美紀)の手術を執刀し、植物状態にしてしまう。辛い日々を送るある日、仁は病院に送り込まれた身元不明の重体患者を手術し、珍しい胎児の形をした脳腫瘍を摘出。手術は成功するが、手術後その患者が失踪。追いかけた仁は階段から落ち、幕末の江戸へタイムスリップ。旗本・橘家の咲(綾瀬はるか)や恭太郎(小出恵介)と出会い、江戸で医術を行うようになる。
感想
ああ、ようやく見終わった。
年末に、この完結編スタート前後と、怒涛のような再放送の嵐である。
歴史物と視聴率の高いドラマはどちらも苦手なので、今まで敬遠していたのだが、完結編を見るために前作をひととおり見てみた。評判通り、とてもよくできたドラマで、なによりバランスが良い。変な伏線もないし、外連味はまったくない。
大沢たかおは点滴の道具や生理食塩水、外科手術用の器具、ペニシリンなどを発明して、コレラや梅毒などを江戸から一掃してしまう。
これで歴史が変わらないとしたら、周囲の人間がよほど凡庸だったことになり、タイムスリップ物としてはオーソドックスというか、ひねりがまったくないのだが、その分安心して愉しめる仕組みである。
万華鏡の映像がカチリと切り替わるときが歴史が変わる瞬間なのだが、幕末という歴史のうねりをそれにうまく重ねあわせているのがミソである。
このドラマを見ていなかったために「臨場」を見て誰?とマヌケにも思ってしまった内野聖陽は、一般的なイメージ通りの龍馬が、当たり役であろう。
意外だったのは小日向文世の勝海舟で、飄々とした感じが上手い。
歴史物が苦手なのは、語りたがりが多いからで、幕末となればなおのこと、龍馬や海舟についてはいくらでも語る人がいるだろうと思う。
幕末となると必ず出てくる武田鉄矢だが、手塚治虫のマンガにも出てきたような気がする緒方洪庵は似合っていた。
小出恵介の冴えない下級武士ぶりもなかなかであるが、やはり堂々とした演技ぶりが圧倒的な中谷美紀が、最大の見物であった。画面に映るたびにホレボレしてしまうような敷居の高い女ぶりである。あらためてスゴイ女優と思った。
最終回の幕切れは、完結編放映にあたってつけ加えたものなんだろうか。まあ、視聴率の良さで続編の制作決定が既定だったのだろうから、あえて謎をひとつも解決させぬままあとを引くつくりにしたのだろうが。
JIN-仁-を観るには?
JIN-仁-作品情報
キャスト
南方仁 – 大沢たかお
友永未来→橘未来 / 野風 – 中谷美紀(二役、「完結編」では特別出演)
橘咲 – 綾瀬はるか
橘栄 – 麻生祐未
橘恭太郎 – 小出恵介
佐分利祐輔 – 桐谷健太
山田純庵 – 田口浩正
タエ – 戸田菜穂
夕霧 – 高岡早紀
鈴屋彦三郎 – 六平直政
勝海舟 – 小日向文世
坂本龍馬 – 内野聖陽
緒方洪庵 – 武田鉄矢(特別出演)
■その他の人物
喜市 – 伊澤柾樹
茜 – 橋本真実
鈴屋女将 – 水沢アキ
初音 – 水沢エレナ
伊東玄朴 – 小林勝也
千葉重太郎 – 平山浩行
松本良順 – 奥田達士
浜口儀兵衛 – 石丸謙二郎
多紀元琰 – 相島一之
福田玄孝 – 佐藤二朗
八木梅太郎 – 斉木テツ
横松貞吉 – 中江大樹
澤村田之助 – 吉沢悠
新門辰五郎 – 中村敦夫[注釈 8]
三隅俊斉 – 深水三章
■「完結編」のみ登場の人物
西郷吉之助 – 藤本隆宏
東修介 – 佐藤隆太
佐久間象山 – 市村正親
中岡慎太郎 – 市川亀治郎
大久保一蔵 – 眞島秀和
ジャン・ルロン – ジャン=ルイ・バージュ
恭太郎の上役 – 中原丈雄
スタッフ
脚本 – 森下佳子
音楽 – 髙見優、長岡成貢
プロデュース – 石丸彰彦、津留正明
(第1期)、中井芳彦(レジェンド、完結編)
演出 – 平川雄一朗、山室大輔、川嶋龍太郎(第1期)、那須田淳(レジェンド、完結編)
主題歌 – MISIA 「逢いたくていま」[46](アリオラジャパン)(第1期)、平井堅 「いとしき日々よ」[4](デフスターレコーズ)(完結編)
音楽プロデュース – 志田博英
音響効果 – 谷口広紀
医史監修 – 酒井シヅ(順天堂大学医学部医史学 名誉教授)
歴史監修 – 大庭邦彦(聖徳大学人文学部 日本文化学科教授)
医療指導・監修 – 冨田泰彦(杏林大学医学教育学教室講師)、前田達浩(前田病院副院長 脳神経外科部長 杏林大学脳神経外科講師)、池添祐大(宇都宮健康クリニック 副院長)
ペニシリン・輸血・監修 – 花木秀明 (北里大学抗感染症薬研究センター センター長)
時代考証 – 山田順子
土佐弁監修 – 橋尾直和(高知女子大学文化学部教授)
方言指導 – 澤田誠志、今橋かつよ
所作指導 – 藤間蘭黄(藤間流日本舞踊家)
殺陣 – 佐々木修平(殺陣師・オフィース佐々木FCプラン代表)
特別協力 – 三井物産
製作著作 – TBS





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