絶好調を自負していた飛雄馬は川上監督に人間らしさへの寄り道を鋭く見抜かれ、まさかの二軍落ち。美奈は自分のせいで彼を狂わせたと自らの宿命に涙する。飛雄馬は別れを告げる決意を固め、最後の約束の地・日南海岸へと向かうが…
・・・俺は今、その名を口にするだけでも胸が高鳴る奈美さんと、ここ日南海岸で肩を並べて座っている・・・

私の耳は貝の殻
海の響きを懐かしむ
(コクトー、堀口大學訳)
「俺は野球だけの男で、詩だの芸術だのはさっぱり・・・(´・ω・`)」
とボヤきながら、一体どういう意味なんですか、と訊いてみる飛雄馬
「美奈さん・・・俺は野球だけの男です。そして俺の眼は上しか見ることができないようになっています――あの星しか」
指差したのは、馴染み深い巨人の星であった。
ちょっと聞くと詩的なようだが、まったくもって散文的な星である。

野球人形の謂れを奈美に話す飛雄馬
「そうでしたの、それでわかったわ、今の若い人たちは失ってしまっているけれど、あなたの眼の一途な理想の火が何であったか」
オイ、これが17歳の女の言うことかwwwいくらなんでも老けすぎwww
「君だけを見ていたら何もかも忘れて、俺は君が猛烈に好きになったんだ!」

猛烈キタコレwww

本当ですか、美奈さんも俺を!
初の相思相愛体験にパァァ…\(^o^)/となる飛雄馬であった

今の言葉でせめて俺の初恋は報われたか・・・
「せめて?」と美奈は聞きとがめる。
「もう二度とお会いできないからです」
「えっ」
「つらいが、苦しいが・・・どっちかをとればどっちかがダメになる」
川上の言葉が甦る――金田、高田、それに星はオープン戦に参加せず・・・←あれっ、高田が増えてるよwww

美奈さん!と手を握り、
「さよなら!」と振りほどくと・・・

なぜか固まる飛雄馬www
「君は限りなく美しい・・・姿も…奉仕する心も・・・! だがそれだけではない! 何よりも君には・・・変なたとえだが(とボソッと言いながら)・・・まるで二死満塁ツースリーの局面に立ったような切羽つまった迫力がある!」
「俺はその切羽つまった迫力が好きだ! 花形や左門と同じだし・・・(* ̄∇ ̄*)」

「見抜いたのね、星さん!」
「えっ、何を・・・?」
「広い世の中でひとりだけ、あなただけに打ち明けておきたいのです」
美奈は泣き崩れて、
「恐ろしい、まっ黒の美奈の秘密を!」
ま、まっ黒いのか・・・
ここで場面は翌朝に移る――宮崎県営球場で練習に励む面々。
やる気を取り戻した金田が「これでも都城に行けと言わはりますか?」というと、「その必要はないだろう」と川上はあっさり撤回(なんなんだ)。
金田に比べたら星のやつは・・・と1軍の面々は渋面になり、
「門限に遅れて帰ってくるわ・・・あっ、またさぼっていやがる!」

こりゃ、星~っ!
星は二軍落ち決定!と川上は念を押し、宮崎キャンプ解散を宣言した。
「都城なら宮崎に近い・・・美奈さんに会える・・・」と飛雄馬はつぶやく。

伴「俺は星のこんな悲しい顔を見たことがない・・・何かが起こったんだ」

えっ、鉄じゃなくて哲だったの??www
星二軍落ちの記事を見て、ショックを受けた花形はコーラを取り落とす。
「とうとうここまで堕ちてしまうとは!」
イヤ、この前までのほうがひどかったからww
仲間の練習を眺めながら、「タブチではこの花形は燃えんのだ・・・」と、さりげなく失礼なことを呟く花形であった。
一方、左門のほうも星2軍落ちのニュースを聞き、
「青春の悩みとやらに負けたとです、しょせんぜいたく!」
星君、どげんしたとですか、これは!

いつものチキンラーメンを食べて・・・

一服中の一徹
聞こえてくるテレビのスポーツニュース。
――星投手の事件は、現代っ子の弱点を表したものと言えましょう・・・
名声に溺れ、しつこく給料釣り上げを要求し、タレントとの仲を騒がれ、その上、宮崎でも他の少女との重ね・・・というわけである。
「ばかめ・・・」と一徹は寝ころがる。
明子が飛雄馬の手紙を転送してきたので、一徹はすでに美奈のことまで熟知していたのである。
しかし、そこへ飛雄馬から速達が来た。

前と住所が違うね、現在は町屋に9丁目はない
開いてみると、涙でインクが滲みまくりである。
ばかめ、マウンドの上以外で泣くとは・・・と読み始めた一徹だったが・・・
そして舞台はようやくあの夜の日南海岸に戻る。
美奈は夜空を指して「あれが巨人の星なのね」と念を押してから、

「美奈にも星があります」
「死の星です」

昨年春――美奈はまだ高校1年。

右手人差し指の爪に、急にかすかな痛みが。棘だと思ってとげぬきで突くと…(>_<)
県立病院へ行ってみると、医者がかわるがわる出てきて、「この棘は複雑な刺さり方をしているので、2、3日通ってください」と言う。
看護婦同士の噂話を偶然聞いてしまったのは翌日のことである。
爪の細胞検査の結果、黒色肉腫と判明したというのだ。
とげ抜きで突いたせいで、そのために腫瘍細胞が全身に転移してしまったとか。。。
(いわゆるほくろの皮膚癌、メラノーマと呼ばれるものらしいが、そんなことで全身に転移するなんてことがあるのかしらん?)

ギャー
少女美奈は、絶望しながらも、驚いたことに両親にそれを伝えなかった。
ムダとわかっているのに人生を浪費するのがイヤだったからというのだが、看護婦の噂話だけで、医者から直に言われたわけでもなし、これ、ドラマだと典型的な勘違いのパターンなのだが・・・
1秒でも有意義なことをしたい、という思いから見つけたのが沖診療所だった。
あまりのことに飛雄馬は夜の海に叫ぶ。
「もう青春なんか要らん! 終われ! 終われえっ!」
悲痛な叫びである。
――これでも俺は軽蔑されるべきだろうか。父ちゃん、教えてくれ・・・
手紙を読み終えた一徹の頬に涙。
母さん・・・と妻の写真の前に立って、

何と答えてやったらいい?
「この命がけの問いに何と・・・生まれて初めての青春なのに、つらかろう・・・」
「私も誓うわ! 運命の日が来るまで精一杯闘うと!」

飛雄馬さんの腕の中で死なせてください・・・

紅白戦に登板した飛雄馬だったが、ネット裏に現れた沖医師の姿に動揺して大リーグボールが完全自滅し、途中降板。美奈の危篤を知り診療所へ激走するもすでに遅く、美奈は帰らぬ人となっていた。初めての恋人を失った飛雄馬は、あまりの絶望から狂乱し、血だるまとなって夜の山へと崩れ落ちる。(第102話|落日の悲しみ)




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