【実況】巨人の星 ※毎週金曜2話更新

第119回|大リーグボールの死

死んで当然、ウワハハハ 【実況】巨人の星 ※毎週金曜2話更新
死んで当然、ウワハハハ
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前回(第118話|吼えろ若獅子)のあらすじ】
「大リーグボールの敗北率は8割」と主張して中日戦での先発を回避した飛雄馬だったが、先発投手陣はオズマの見えないスイングに撃沈。川上は嫌がる飛雄馬をオズマの打席でリリ─フ起用する。

 

3球のボールで次は大リーグボール、という局面だが、前回と打って変わって、実況アナウンサーはこれを敬遠と判断。
客席からも「そんなにクロちゃんが怖いのかよう」といった野次が飛ぶ。

固唾をのむカメラの砲列

固唾をのむカメラの砲列

な、投げたくない・・・!

な、投げたくない・・・!

と言いつつ、意を決して大リーグボールを投げてしまった飛雄馬――!

にやり

にやり

ピタッ

ピタッ

あっ、花形そのまま・・・!

あっ、花形そのまま・・・!


『人間は死に際し、その人の辿ってきた人生を鮮やかに見ると言う・・・』
と謎のナレーションが流れ、大リーグボールの誕生と数々の特訓がパノラマされ・・・

客席は怒号の嵐

客席は怒号の嵐



 「ボス!」「よくやった」

 「ボス!」「よくやった」

なんてひとなの・・・!

なんてひとなの・・・!

マウンドに駆け上がり、飛雄馬に詰め寄る森捕手。
「あれほど第4球は大リーグボールと決めていたのに・・・!」

このやろう、なぜど真ん中に・・・!

このやろう、なぜど真ん中に・・・!

だ、大リーグボールだったんです・・・

だ、大リーグボールだったんです・・・

「・・・花形のときも、そして今のも・・・」
「な、なにいっ」
「待て、森」

「待て、森」

「なるほど、そういうことだったのか・・・!」
すべてを理解した川上であった。

伴が走ってくる。
こういうときだけ役に立つ男がやってきたぞ、さあ!」
抱えられるようにしてマウンドを降りた飛雄馬であった。

一徹が追い打ちの「ニヤリ」

一徹が追い打ちの「ニヤリ」

試合は続き、飛雄馬に代わった高橋一三を中日の猛打が襲う。
しかし飛雄馬はベンチの奥で・・・

ひっくひっく

ひっくひっく


そしてついに…

そしてついに・・・


「伴、任せたぞ」
川上に鋭く命じられて、伴が後を追う。
案の定、球場の前で車に轢かれそうになった飛雄馬に
「ばかやろう、貴様、死ぬつもりか!」
「死ぬ・・・? おれはすでに・・・
「おい、言うな! ・・・まさに死人の目じゃ・・・そんなにまでも・・・・」
ふらふらとタクシーに乗り込み「・・・クラウンマンション」

ふらふらとタクシーに乗り込み
「・・・クラウンマンション」

「星、ここは東京じゃないぞ!」

「星、ここは東京じゃないぞ!

「姉ちゃん!」「飛雄馬、おかえり・・・」

「姉ちゃん!」「飛雄馬、おかえり・・・」
(これは飛雄馬の心の中)


もはや飛雄馬は胎内回帰衝動の虜である。
しかたなく同乗した伴は「おいっ、名古屋駅へやってくれいっ」と運ちゃんに命じる
抜け殻となった飛雄馬の肩を抱き、「生きるも死ぬもお前と一緒じゃい!」

試合は実に13-2の一方的な大差をもって終了。
記者が一徹とオズマをとり囲む。
「どうして星投手は大リーグボールを投げなかったんですかね?」
「コーチは手足。そいつは頭の水原監督に聞いてくれ」
と、水原は一徹の肩に手をやって、
「今日は君が話してもいいんじゃないか?」
「いや、お願いしますわい。長い間の**暮らしですっかり口下手になりましてな」
ヤモメも放送禁止用語なのか?

 「それに…ちと疲れた…」

「それに・・・ちと疲れた…」(と去って行く)


「では、私から発表といくか」と水原。
「あれは紛れもなく大リーグボールだったのさ」
ボールをど真ん中におびき寄せて、すかさずバックスイング、そしてフルスイング。
結果は満塁ホームラン、大リーグボールの末路というわけだ・・・
しかし、予測した通りに馬鹿正直にど真ん中に投げなくてもいいのでは、
と思うのだが、そのへん、どうしようもないのかしらん??

「勝負の世界は非情とはいえ、父がわが子から奪うのはあまりにも残酷すぎやしませんか?」
「中日入団の際に、あの背番号84を希望した星一徹はこう言った――」
と水原は答える。
「――『自分の気持ちはすべてこの背番号が知っている』とね」
「それはどういう意味でしょう?」
「さあ・・・」(わからんのかーい)

土砂降りの中、立ち尽くす一徹

土砂降りの中、立ち尽くす一徹

「ようやく若獅子を倒した。わしは勝ち、飛雄馬は死んだ・・・」
死んで当然、ウワハハハ

死んで当然、ウワハハハ

だが、若獅子は再びこのわしに牙を剥いてやってくるだろう・・・
モーフィング…

モーフィング・・・

しかし何度でも、全身全霊をこめて叩き伏せてやる!
よいか、飛雄馬!

ついに、大リーグボールが完全に命を絶たれた。
魔球を失い、精神も『死人』のようになってしまった飛雄馬は、ここからどうやって人間として(野球人形として?)、そしてプロ野球選手として立ち直っていくのか……。

 

次回予告】
「自分は灰になった」と塞ぎ込む飛雄馬をよそに、明子はGSでアルバイトを始めたが、外車に乗った花形と左門が現れ、「大リーグボール2号との対決を信じて待っている!」と飛雄馬へのメッセージを託す。一方、懐かしの長屋に立ち寄った飛雄馬は、背番号84に「飛雄馬の16」を足すと「100(完全な野球人)」になるという一徹の狂気の算数を知り、「トウチャンノバカ!」と叫んで夜の街へ逃走する。(第120話|飛雄馬への予告)

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